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DIVERSUSHIの話

7月のとある日曜日に、待望の感動寿司体験をしてきました。その名も

DIVERSUSHI(多様性寿司)

「ていうかそもそもDIVERSUSHIって?」という方はこちらをどうぞ。全盲の方と一緒に食事をする、新しい食体験のプロジェクトです。

今回はその楽しかった夜のことを、メニューと共に思い出しつつ綴ります。

会場は薄暗く幻想的な?音が聴こえる・・・

館内は薄暗く、幻想的とも原始的とも感じ取れる独特の空気感に満ちていました。

あのお方がDJでお出迎え

今回の発起人たる落合さんが、なぜか高級リストランテにてDJとしてお出迎えをしてくださる(笑)
音は出しているが・・・曲ではない??

そしてお料理がスタートします✨

1品目:弾けるフォアグラキューブ

1品目。最初から木に乗ったお料理で驚きました。
フォアグラキューブですが、弾ける・・・?
その意味は口に入れて程なくしてわかりました。昔あった駄菓子のわたぱち的な?そしてフォアグラキューブを包む飴のようなプレート。口に入れるとフォアグラの柔らかさと、飴のパリパリと、わたぱち的な刺激と酸味、そして甘味。

「食感(触感)」と「香り」がすごく複雑で豊か。
それをあちこちに感じられるのが印象的でした。

2品目:具がスープだけの揚げ春巻き

具がスープだけ・・・?はて??
説明によるとスープをグミで包んでいるとのこと!
食べて納得、甘味のない腰の強いグミが中にあり、かなりガッツリ噛むと熱いスープが中から迸る✨

食感がとっても面白い!

テーブルには熱くない蝋燭

ここでテーブルのちょっとした工夫について説明。
ムードを作っている蝋燭の照明。実はこれ、蝋燭は本物だけど炎は偽物。ムードは作っているけれども熱くないので、全盲の方にも、目が見える方にもwin-winな工夫でした✨

この球体の正体は・・・
3品目:ウニの胡瓜巻き 炙り海苔

この黒い球体。ちゃんと重たい陶器でした。
それを開くと上のような鮮やかウニがきゅうりの軍艦巻き風に顔を出します。中には香り高い炙り海苔が・・・香ばしさと甘味の重なりが素晴らしいお料理でした!

4品目:甘鯛鱗焼き 糸昆布 薫香椀

こちらも薫香の香りと糸昆布の繊細な食感が素晴らしい逸品でした!
そうそう、もちろん甘鯛の鱗のパリパリ感は王道の素晴らしさでした✨

そしてここで、メニューを見た時から気になって仕方なかった、注目のお料理がついにお披露目される訳です!

5品目:サワラソテー AIレシピ タンドーリチキンマリネ

これが噂のAIレシピ!
落合さんもいそいそとテーブルに来て、

落合さん「どう?楽しんでますか?」
ソガ氏「これが噂のやつですね?😆」
落合さん「あー、そう、これがあのやべーやつww」

楽しくて仕方ない✨
そしてこのお料理のお皿、この五角形にもなんとも素晴らしい工夫が。
僕はこの会で初めて知ったのですが、全盲の方が食事をする時、お料理の位置をお皿の「何時」の方向で知るとのことなのです。

このような五角形のお皿の場合、「何時」と言わなくても右下の角からまっすぐ中央に向かっていくとお料理をつかめる、と。実に興味深い工夫です。

そしてこのサワラソテー、口に入れるとなんとも不意打ちの味。
メニューにも書いてある通り、確かにタンドーリチキンのような、アジアンな風味が口いっぱいに広がるのです。

おそらく・・・いや絶対に普通の和食料亭ではやらないこと。
そして口に入れた時の衝撃。僕らが普段いかに「目で先入観を持ってしまっているか」に気づかせてくれる、未来を感じさせてくれる一皿でした!

木の皮に包まれた何かが・・・
6品目:和牛ヒレ 朴葉香 杉板焼き
熟成肉とのこと、味の濃度が凄かった・・・

AIレシピから一点、今度は急に縄文時代か原始の頃か・・・すごく「太古の触感」を感じる肉料理が登場しました。これも寿司・・・なのか?😂

でもこの熟成肉、旨味の凝縮度合いが半端なかった…。いつまでも噛んでいたいとはまさにこういう料理、という感じ🥩

7品目:ラヴィオリ

知らなかったのですが、ラヴィオリはイタリアで2000年の歴史があるのですね。。中身はチーズ。こちらもすごく香り豊かなお料理でした。一口で頬張ると、熱いスープと共に香り高いチーズが飛び出します。

8品目:トルタアマレッティ 杏仁とザバイオーネソースの氷菓子

僕はザバイオーネソースというのを知らなかったのですが、これは卵黄を使った甘いソースだそうで。それにしても冷たいアイスまで寿司的に食べるとは・・・これも実に楽しい✨

最後に落合さんが締めの言葉。
ただですね・・・何を話していたか、今回は覚えていません😂

まあ・・・覚えていないくらい楽しかったのです。
僕は今回のDIVERSUSHIにあまりソーシャルな意味づけとかを持たずにいました。

純粋なる好奇心。
単純に「新しい体験をしてみたかった」その思いが最初から強かったのです。

もちろん、こういう場所に行かないと出会えない人と楽しく食事ができたのも大きい。テーブルをご一緒した大胡田さんも素敵な方でした✨

全盲の弁護士!ドラマにもなったそうで、大胡田さん役を演じた松坂桃李さんは、大胡田さんのお家に泊まり込みで演技を磨いたのだとか!面白エピソードも食事に華を添えてくれました✨

そんな大胡田さんの本はこちら。

今回は純粋な食事のレポートでした!

豊かな香りの演出
複雑な食感(触感)の演出
手で食べるという演出

全てが懐かしくて新しい食体験となりました。
寿司・・・だったかどうかはまた別の話😂
でも、第2弾が今から楽しみです✨

多様性に満ちた夜に感謝です🍣

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