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中高生の不安や悩みを聞いていたら、自ら赤面症を克服した過去を思い出した話

僕、ちびっ子時代って赤面症であがり症で大変だったんですよ。
今この話をするとあまり信じてもらえないのですが…。

先日ひょんなことから機会をいただき、中高生向けのキャリア開発教育のオンラインイベントにゲスト参加させていただきました。自分らしさを模索する中高生のストレートな想いをたくさん聞けて、ポジティブもネガティブも悩みも未来への希望も全部含めてめちゃくちゃ良かったなぁ…と。


【その場から逃げ出したい不安に共感したが】

そのイベントは中高生が色々な学びのイベントを通じて気づいたこと・感じたことをzoomでプレゼンしてくれるというもの。様々な対話の機会を得たのでしょう、たどたどしくも未来と向き合う力強いプレゼンが続きました。

そんな中、トリを飾った高校生の女の子。

画面越しからでも、鬼のように緊張している様子が伝わってきて、見ている僕もつられてドキドキしてしまいました。彼女が少しずつ言葉を紡いでいきます。

高校生「本当は今でも逃げ出したいくらい緊張しています。」
   「自分らしさといっても正直わからないし…」
   「周りの人は留学とか考えてすごいけど、自分はそうでもないかな…」

そうだよね。わかる。でも、高校生で、こんなご時世であえてこういう場に飛び込んでいること自体素敵。しかも赤裸々に自分の感情と向き合うなんてそう簡単にできないよ。

彼女のプレゼンが終わった後、何名かの大人たちが労いとともに優しくフィードバックをしてくださっていました。

大人のお姉さん「お疲れ様でした!でも、zoomでプレゼンとか大変ですよね。大人たちは会議とかで慣れてるからアドバンテージあるけど、慣れていないと混乱するから。本当にお疲れ様!」

もちろんこの言葉は労いであり優しさ。それは皆んなにも伝わっています。
が、僕的にはそこではなくて。よく頑張ったね!ではなくて。

ソガ氏「いやいや。確かにプレゼンは大人の方がアドバンテージあるかもだけどさ?大人は空気読んで心を・思うことをそのまま伝えられなくなってる人が多いから。ストレートに伝える心がある分、それはアドバンテージだと思いますよ。ただただ素敵!」

思わず口をついて出たセリフが確かこんなのでした。
それくらい、彼女の生の声はとっても響いたのです。彼女の言葉に普通に感化されましたし、他の中高生も惹きつけられていた訳で。続けて僕は声をかけました。

ソガ氏「そういえば僕も赤面症で、人と話すの本当に無理だったから!」

へぇ…みたいな空気に一瞬なって、続けて別の方が話し始めます。

大人の人「曽我さんはその赤面症をどうやって克服したんですか?」

・・・なるほど。
そういえば、と僕は昔を思い出しました。


【病弱で赤面症で、人と話すことが苦手だった少年時代】

小学生〜中学生時代は、本当に色々ダメだったなぁ…と思います。
食も細く病弱。アガってしまって人と話せない。音楽の授業は地獄(笑)

変わった幼少期が当時の僕には重荷になって、うまく人と溶け込めなかったんですよね。その辺りの断片的エピソードはこちら。

本当に人前で話すのも嫌で。でも学校で話さざるを得ない時ってあるじゃないですか?もうその時は足がブルブル・口の中はカラっから。何喋ったかなんて記憶には1ミクロンの残らないんですよ。だって緊張で心臓何度も破裂してる訳だから。

で、高校受験が終わって、間も無く高校生になるかなーって頃にふと思ったんです。こんな自分の性格って変わらないものかなぁ?って。でも変え方がわからない。その時散々考えて当時のソガ氏が出した結論。それは…

①アガッたり震えてしまう原因は羞恥心なるものにあるらしい
②ということはこの羞恥心を48%くらい削ることができると良いのでは?
③羞恥心はある種の「慣れ」によって解消されることもあるらしい

こういった類のものでした。

高校生になったら、この仮説に基づき羞恥心を消し去ろう!
そう心に誓ったソガ少年なのでした。


【高校時代は撃沈。そして大学で荒療治へ】

結局、高校生時代は思うように自分の殻を破れなかったなぁ…と振り返って思います。勉強をそれなりに頑張った時もありましたし、自分なりに努力や工夫をしたつもりでしたが、十分ではない。というよりも実践が足らなかったのでしょうね。勉強以外。1つ上の先輩女子にたくさん構ってもらって、そこそこ人前で話す免疫はついたものの、それはあくまでも限られた人との間だけのもの。
(この先輩女子との絡みは個人的に結構鮮烈だったので、またいつかの機会に…)

大学生になったら自らをアップデートして、やってみたい…な野望(願望)は、

①ギターをとりあえず弾けるようになりたい!特に目的はないが。
②もう一度羞恥心を削ぎ落とすトレーニングを、今度はもっと違う角度で!
③大学生を機に自分を変えたい(いわゆる大学デビューか?)

文字にしてみるとなんともショボいしフワッとしすぎですが(笑)、本当にこれくらいのことしか考えてなかったと思います。まず勉強も危うかったですから。

で、なんとか無事に大学生になって、色々あってお気に入りのサークルを見つけ、そこからほぼ独学でギターを練習した訳です。3ヶ月、授業の単位もそこそこにギターをひたすら練習した記憶があります。

そして更なるギター上達と羞恥心を削ぎ落とす訓練の為に、高校時代の失敗経験も踏まえて僕がとった行動。それは、とにかく人前で行動すること・パフォーマンスすることでした。

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完全なる素人の独学ギター歴3ヶ月にして、1つ上の先輩と共に駅前に行って一晩歌ってみたのです。酔っ払いサラリーマンのリクエストに応えて歌ってみる。チーマー風のお兄さんに絡まれながらも一緒に歌ってみる。終電を逃したOLさんに顰蹙を買いながらも歌を捧げてみる(笑)
JR職員に苦情を言われたら、そんなお兄さんにも歌を捧げてみる(←この結果、警察を呼ばれましたw)

要は「実践から学べ!反省や改善・成長は後からついてくる」みたいなことを無理やり自分に課した訳です。まだロクにコードも弾けないのに。心臓のバクバクも止まらないのに。警察にも追いかけ回されているのに・・・w


一晩歌って、酔っ払いおじさんがおひねりくれたりして結局642円稼いで(笑)、寝ぼけ眼で身体を引きずるように大学の部室に帰りました。帰り道の途中、稼いだ642円を先輩と半分こにして、それぞれジュース一本とお菓子を買って部室で半分眠った頭と身体で乾杯したのを覚えています。
(ちなみに5,000円くれたおじさんもいたのですが、この5,000円はチーマー風お兄さんに持ち逃げされてしまいました😂)

その日を境に、なんとなく身体で覚えたことがありました。

誰かに言われてやるより、HowToを忠実に学ぶより、実際にやってみる方が色々気付くし、鮮烈な記憶と共に身体に刻まれるなぁ…ということを。HowTo本とかYouTube動画は、実践の後に答え合わせで見ることによる価値の方が高いのかも

それ以来なるべくまず言葉にしてみる・パフォーマンスを実践してみる・真似てみてアウトプットしてみる・やった後に悩んでみる…という習慣が少しずつ着くようになりました。

・・・まあそんな学生時代を送ったので、振り返ると当然黒歴史もある訳で。

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大学生時代ソガ氏のワンシーン。取り敢えずやってみる…も度が過ぎてますw
何を思ったのか・前後の文脈ももはや忘れていますが、こんな写真が出てきました。上半身裸に着流し・サングラスでギターを弾き歌う。。。何を表現したくてやっているのか、今の僕には想像もつきません😂

荒療治の副作用ですね・・・😂😂

でも、お陰様で数百人の前でマイクを持って喋っても緊張しなくなり、たくさんのちびっ子との授業を楽しめる自分が出来上がっていったのもこうした経験がベースにあると思っています…多分ね😂


【ブラックもセルフなら良い機会】

振り返って思うこと。

「ブラック企業」「ブラック労働」とか言いますが、ブラックな環境も自ら積極的に産み出す分にはとても良いものだな、と今もたまに思います。少々物騒な話ですが、確実に何かは変わるな、と。セルフブラック化のソガ氏的ポイントは3つ。

①自分の意志と直感により発動させる
②自分の純粋なる野望願望達成のためにやる

③故に他人からのフィードバックは話半分で聞く。勿論感謝も半分。

僕は今だに自分の人生についてよく考え、悩みや迷いもあるという自覚があります。でも、その悩みや迷いは行動やセリフと共にある自覚もあります。
(そういう意味ではこのnoteもある種の行動です)

面白いもので行動やセリフがあると、他人からの反応がいろいろなところで繋がるんですよね。話半分で聞いているとしても(笑)、それがまた次の人生の扉を開ける。そんな体験も最近した訳です。


荒療治と称したセルフブラック…今のご時世には結構マッチしているかもですね。
そして自分の黒歴史の中に、新しい可能性を拓く扉が眠っているかも…(笑)

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