チェロのメモ 2021/08/28

今日のエクササイズは移弦、ポジションチェンジを伴う譜面。スラーなんかも当然ついてくる。ポジションチェンジスラーポジションチェンジ移弦みたいな感じで忙しく、追うのがやっとなのだが、途中押さえた指から移弦で開放弦を弾くという部分で音が乱れてしまうところがあり、ムムと思っていたら、押さえた指を離すのと移弦を同時にやっているからそうなると言われる。

たしかに移弦した先の音は開放弦なので、左手は急いで離す必要はなくて、開放弦を鳴らしてる途中で次の準備をしても十分間に合うわけだ。言われてみると納得なのだが、左手と右手を合わせようと意識しすぎるとこうなる。こういう判断を自分で気付けるようになりたいものである。

つづいて(先生の前では)ひさびさの曲、ジュピター。譜読みは終わっていて、強弱をつけるところの確認も終わっているのでやってみましょうと言われてやってみるが、なんとも微妙な感じになる。要するに表現のところが甘い。

先生に前で見せるということの緊張もあるのだが、とにかく弾くことで精一杯で、音が平板になる。この曲を、音をどう弾きたい、聴かせたいみたいなところが希薄になってしまう。もちろんいまはその表現の部分も先生のやり方に依っているわけだが、しかしそれもその場で納得できているようで時が経つと忘れてしまうし、譜面に書いたメモだけだと再現不能になる。

とにかくその辺の諸々のことを先生に言われつつ、アドバイスももらいつつ、自覚もしながら、まずは最初の3音で惹きつけるような感じでやりましょうということで、具体的な強弱をつけるテクニックをおさらいしながらやった。弾くテクニックはあるのだから、その辺をレッスンでも自主練でも意識しながらやりましょうという励ましももらう。少し居残って、開放弦だけでしっかり強弱を出す練習をやって帰った。もう一度このあたりからだなと思う。ごまかしなくやらねばなるまい。

落ち込んでいたわけではないのだが、ぐぬぬとなっているのを気にかけてくれたのか、先生がレッスン終わりに、着ていたTシャツ(Discordのやつ)のデザインがいいと予想外のところを褒めてくれてびっくりした。褒められて恥ずかしくなったと同時に、次回以降のTシャツ選びは油断できないという別の緊張が生まれた。こちらもごまかしなくやらねばなるまい。