チェロのメモ 2021/05/15

GWやらなんやらで4週間ぶりのレッスン。これぐらい間が空くと、アコースティックチェロを弾いたときの響きに毎度びっくりする。

最初に音階弾いたら、音程や音色は良いが気になる点が2つあると言われ、どちらも肘の話だった。
まず左肘で、最近は言われてなかったが、今日は音が高くなるにつれて肘が上がっていたようだ。移弦のときは肘というか脇を締めてやるといいのだが、ちょっと意識をしすぎていたのか。たしかに自主練のときにそのことについて考えていた気がする。
先生曰く肘を上げて弦を押さえることはあるのだが、それは例えばA線の1ポジの1とか2の指で、曲の表現として鳴らしたいときなどにすることであって、順に押さえていく音階の場合には向いていない。要するに効率が悪い。今日に関して言えば単に意識しすぎただけかもしれないが、こういうのは曲を弾くときにはじわじわ効いてくる。

もうひとつが弓を持つ右肘のことで、こちらも高音域に行くにつれてだいぶ上がっていっていたようだ。弓の移弦、とくにD線からA線への移弦なんかは、小指をちょっと上げて傾けるぐらいでいい。これを気にせず進めると、肘がだんだん上がっていって弾きにくいし、音色も悪くなり、やっぱり効率が悪い。別のタイミングで、弓先で弾く時の注意もされたが、こういうときも肘が上がらないようにすることが音色とかに影響するので、無理なくできるところはそうしましょうということだ。

今日はひさしぶりということで曲はやらずに教科書をやる。4分の3拍子のスラーの練習だが、これがなかなか難しかった。考えることがいっぱいある練習。拍(強弱弱)、スラー、移弦、そして注意されていた肘のこと。こいつらを一気にはできないので、要素に分解してやる。
スラーしないで全部弓を返したり、全部開放弦でやってみたり、拍は意識せず弾いたり、そういう基礎的なところからちょっとずつ慣れていって、ひとつひとつテクニックなどを足していく。いきなりできたらそりゃかっこいいのだが、残念ながらできないし、そのまま無理にやろうとすると肘の件のような自己流になったりしてしまうわけである。なんとなく弾けるようになってきているからこそ、こういうところが大事やなあと痛感する。ここは来週の宿題となった。

それにしても、当たり前かもしれないが、先生の説明とかやらせ方、テンションの上げ方が、いや、そうっすねという納得のいく感じで進行していくので、生徒の視点とは別で感心してしまった。いつも思うことではあるが。