チェロのメモ 2021/10/23
いつもは少し早めに行って軽く練習してからレッスンに臨むのだが、今回は時間がなくて直前になり、あわただしくレッスンに突入した。最初に弾く音階で、音外すんじゃないかとビビったが、なんとか大丈夫だった。ただ、柔らかく弾きましょうとは言われた。
エクササイズは分散和音の譜面。普段はあまり押さえない組み合わせなので、若干音程を外したりした(とくに4の指)。全部の弦を使って、なかなかのテンポで進むので、弓の量を気をつけたり、低い弦は弓を立て気味にするなど、細かい注意が多い。そしてこういうエクササイズでもフレーズの終わりや強弱を意識することが重要。
曲(メヌエット)は譜読みを続けていく。弾き方はこれまでどおり軽やかに、優美にという感じなのだが、相変わらず運指に集中しすぎて軽やかさのかけらもない状態になる。
エクササイズでも指摘されたが、弓の動かす量を少なくするのがけっこう難しい。弓の量を少なくするのは短い音を弾くときだが、短い音を弓のスピードを上げて弾いてしまうことがあるので、量を少なくしてスピードが上がるとかなり焦った感じになってしまう。そうではなくいままでのスピードを維持しつつ量だけ減らすのに少し慣れが必要だった。
しかも、スピードを維持しつつと書いたが、焦らず気持ち遅めでもいいぐらいで、実際いい感じに聴こえるようにするには絶妙な塩梅が必要になる。たとえばジャズには「グルーヴ感」と呼ばれるものがあるが、クラシックでも完全に譜面通りではなく、ちょっと遅くしたりタイミングをゆったりさせることで「グルーヴ感」的なものを生み出すことがあるのだなというのがわかる。クラシック音楽の「グルーヴ」に関してはこんな本を読んだことがあり、おもしろかった。