チェロのメモ 2020/11/14

2週空いた。その間にサイレントチェロを買っていたので、今日はアコースティックチェロとの違いを確認しようと思っていた。
サイレントを弾くと若干右腕が疲れると思っていて、アコースティックだとどうだったかなというのが気になっていた。比べてみると、アコースティックだとそこまで疲れないので、これは右腕の高さが違うのかなと思う。高くなる要因がなんなのか見定められなかったけど、弦の高さかセッティング(エンドピンの長さ、椅子の高さ)が原因だろう。いろいろと試してみる必要がある。あと、やっぱりアコースティックの響きはいい……。
ひさびさなので曲はやらず基礎練習。しかし新しいことも習う。2本の弦を同時に弾く重音(ダブル)という弾き方。やることはシンプルなのだが、けっこう難しい。というのも、いままでは1本だけを弾くようにボウイングを最適化してたわけで、2本となると角度や圧のかけ方を変えないときれいに両方が鳴らない。それも弦の組み合わせによって変わるので、これに左手が加わると忙しそうだと思う。余談だが、最近読んでいる本(『武満徹・音楽創造への旅』)でこの奏法のことが少し出てきて、「進研ゼミでやった!」という気分になった(やってない)。武満は音の響きを大事にしていた作曲家だと本を通して書かれているので、こういう響きを豊か(複雑)にする奏法に注目するのだなと思う。
同じ弦で開放弦と押さえるのを交互にやるというエクササイズもやった。開放弦の時に左手は一旦離されてリセットされるので、再び押さえた時に指の位置がずれないようにする練習である。わかったのは、自分が2の指(中指)は下に、3の指(薬指)は上にずれやすいということで、つまり押さえてない時に指の開きが閉じてしまう、ということだ。正しい手の開きができていないということである。ここに移弦が加わると4の指(小指)もずれてはちゃめちゃになる。1の指(人差し指)のズレを指摘されることは少なくなったので、あとは慣れるしかないのかなあとも思う。微調整できるなくはないが、ここは遠回りでも手の形を整えるのがいいのだろうなとも思う。奥が深い。