チェロのメモ 2021/07/03

先週の重音の練習の続き。注意点は前回書いたとおりだが、今回は少しはマシになった。加えて、低い方の弦(3、4弦)の弓の動かし方を注意するよう言われた。

エクササイズや曲では比較的高い方の弦を弾くことが多いので、自ずとそちら側の指摘も多くなるのだが、もちろん低い弦にもいろいろと難しいところがある。例えば、低い弦は軽く弾くだけでけっこうなボリュームで音が出るので、小さい音を出すには繊細な弓さばきが必要になる。
他には、4本の弦はアーチを描くかたちに配置されているが、1、2弦と3、4弦では向きが逆になる。なので1、2弦と同じような傾け方や移動、毛の立て具合ではベストにはならない、などなど。日ごろ弾くことが少ない弦なので、今日の指摘はなるほどと思うことが多かった。

曲(ザ・ローズ)もやった。最初の数音を弾くと、音が切れていると言われて、ナヌ? となった。1ポジでスラーを弾いたあと4ポジに行くときに音が切れていたようで、少し無意識だった。多分、自分としては、ポジションチェンジを気にして、移動後にちゃんと音を出そうとしすぎているのかなと思った。意識がいきすぎると、弓が止まってしまう。曲的にはそこは流れてほしいところなので、切れてはいけない。

弓を止めないことと同時に、ポジションチェンジのやり方を再度確認する。上から下に降ろすときは、付け根に指が当たるところまでストンと落とせばいい。このときに親指の力を抜いておくことが肝要で、力を入れすぎると、前で止まったり行きすぎたりする。
弦は押さえずに触れるだけの状態にしておく。押さえてしまうと音がミュイーンみたいに鳴ってしまう(ポルタメント)が、触れる程度だと大丈夫とのこと。何度も練習したがなかなか難しく、ここは反復練習だなあと思う。

無意識にやってしまっていたものを意識化して、克服するというのは本当に難しい。自分の場合は、変な音が鳴ってしまうのではないかという恐れの面が少なからずあるので、それを気にせずエイヤッとやってみる勇気が必要かもと思った。