チェロのメモ 2023/01/14

2023年初レッスン。間が空いたので教科書で基礎練デー。

まずは重音のレッスン。重音というのは2本の弦を同時に鳴らすテクニックだが、今回はメロディの中で重音に移行したり左手を変化させたりする。開放弦の重音は以前にやったが、左手がつくのははじめてかもしれない。

このレッスン、難しいのは、左手で重音を同時にとるところである。例えば1stポジションで1弦の2と2弦の1をとっさにとろうとすると、ふつうに外す。一本の弦なら慣れた形なのだが、一本ずれるだけでだいぶ勝手が変わってしまうわけだ。

まずこういう場合は片方を確実にとって、もう片方を当てる、というまあ当たり前っちゃ当たり前の練習をする。ただ、片方ずつとっても、同じ弦に指を乗せるときとは微妙にズレたところにしないと音を外すので、その加減がむずかしい。油断すると弓も片方の弦しか弾いてなかったりするので、何度もやり直した。

次は拡張型の練習。2弦の1ポジで1242と弾いた後、2ポジ拡張で1242と弾く。この練習のキモは、1の指が動かないことである。2の指以降を広げたり狭めたりしていると、どうしても1の指がズレていって、音が高くなってしまう。これをズレないよう意識しながら、主に親指の位置をいい感じに動かして、広げる。

1の指を拡張型の時にも動かさず、楽に押さえるコツとして、関節を曲げないで広げる、というものがある。自分は関節が曲がり気味なのだが、関節を広げると、指に負担がいかないし、案外音もちゃんと出る。そもそも押さえすぎなくても音は出るので、これもまた力を抜くということなんだよ思うが。「ちゃんとした」手の形というのも案外柔軟なものなので、きれいな音を出すために最善を探っていくのがいいのだろう。