チェロのメモ 2021/11/20

今回のエクササイズは、この教科書の実質的に最後のエクササイズだった。教科書が終わって、いまの曲集も終わると、進級ということになるらしい。

そんなわけで、長い譜面にこの教科書で習ったあらゆるテクニックが詰め込まれていて、譜読みからなかなか大変だった。一度にたくさんの要素があるとまだとっさに対応できないので、詰まるところや難しいところで適宜止め、分解して見ていく。今回はリズム(とくにシンコペーション)で苦労して、そのことが音程のズレにつながったりという感じのミスが多かった。まあまだ譜読みが終わったばかりなので、これからではあるのだが。

そんなこんなで曲(メヌエット)を弾く時間がほとんどなかったが、最後に少しだけやったところ、短い音符の続くところで、走ってるねえと言われた。エクササイズでもそうだったのだが、たしかに今日はそこまで急がなくてもいいところで急いでしまうことが多く、焦ってしまったなという感じだった。

振り返ると、こういう時はまず左手が心配になる。ミスタッチしないか、音程はあってるか。右手も右手で、弓の方向があっているか、歪んでいないか、といったところが不安になる。そんな状態で短い音を弾くのは自殺行為もいいとこで、完璧に弾けることはまずない。

こういうときに先生に言われるのは決まって、落ち着いて、もっと気持ちゆっくりでいいのだ、ということである。リズムがどうのこうのもたぶんこの辺に一因があって、無意識のうちに音符を追うことだけを優先してしまっているのだと思う。もしくは自分のなかの「正解」に近づけようとしているのだが、実のところそれは正解ではない、というのもあるかもしれない。いずれにせよ、もっと落ち着いて、先生やお手本を謙虚に聴くことが必要だと思う。

次回は必ず……。