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田舎にテレワークという選択肢を#001

新型コロナウイルスの影響で、テレワークを導入する(せざるを得ない)企業が増えて来ているようです。

「来ているようです」というのは、私自身は全く実感が無いからです。

地方は、ほぼほぼテレワークが出来ない職業ばかりです。病院、スーパー、ホームセンター、飲食店、農業、漁業、林業、建設業、公務員、JA、郵便局、家電量販店、電気屋、設備屋、カーディーラー、銀行、小売業・・・

テレワークが出来そうな職業は、保険、不動産、そして私自身の職業でもある建築設計くらいでしょうか。割合からすると数%程度だと思います。

私は個人で活動しているので、基本的には自宅がオフィスです。ただ、ネット環境とパソコンがあれば仕事が出来ますので、どこでも仕事が出来ます。人と対面する機会は、現場で打合せするときやお客さんと会うときくらい。

今回、国が要請したテレワーク推進は、当然主要都市をターゲットにしているので、「うちらはテレワークなんか出来ないよ!」という声が地方からもっとたくさん上がるかなと思ったのですが、少なくとも、私の周囲からは聞こえてきません。おそらくテレワークという選択肢が無いというか、自分には関係が無いことだと割り切っているのだと思います。

さて、話は変わりますが、田舎の人口を増やすためにはどうしたら良いでしょうか。

子供をたくさん産んでもらう、というのはこのご時世現実的ではありません。従って、人口を増やすためには「移住してもらう」ことが大前提ということになります。

では移住してもらうためにはどうしたら良いか。「ここなら移住しても良いかな」と思ってもらうためにはズバリ「仕事」が必要です。

家賃補助をしたり、空き家を格安又は無償で提供したり、転入祝いとして現金を支給したりする地方もあるようですが、それを目的で移住してくる人はいません。「もらえてラッキー」くらいの認識でしょう。大事なのは、移住した後ずっと食べていけるような算段が踏めるかどうかです。

企業誘致を盛んに行う地方もあります。広くて安い田舎の土地を活かして、雇用を創出しようという考えですね。ただ、人口縮小やAI技術によるオートメーション化が進んでいる現代で、どこまでこのやり方が通用するかは分かりません。

では、田舎とテレワークを結び付けてみたらどうでしょうか。

現状として、田舎ではテレワーク可能な職業はほとんどありません。逆に言えば、参入できるスキマが十分あるということです。テレワークであれば、基本的に働く場所を選ばないわけですから、環境さえ整えば仕事として成立すると思います。雇用の創出ではなく、雇用の移動ですね。既存のものをスライドさせるので、コストも抑えられるし田舎でも実現可能ではないでしょうか。

今モヤモヤと考えているのは「働き方」と「生き方」をマッチングする不動産業及び建築設計業です。そしてこの「生き方」の軸足は、私自身がそうしたように、田舎=地方に置きたいと考えています。

田舎もそんなに悪いものじゃないよ、むしろテレワークとは相性が良いよ、というようなシステムが構築できれば良いと思っています。幸い、考える時間は沢山あるので、実現に向けていろいろ妄想していきたいと思います。

ではまた。


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