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金融市場とは

金融市場とは、
借り手と貸し手がお金を融通し合う場所をいいます。

銀行などの多くの金融機関、市場によっては地方公共団体や企業などが
自由にお金をやり取りし、そこでお金の値段(金利)が形成されています。

セリによって価格形成される卸売市場と基本的には同じです。

資金の需要者が多く、資金供給者が少なければ、金利は高くなり、
資金の需要者が少なく、資金供給者が多ければ、金利は低くなります。


短期金融市場と長期金融市場

取引期間によって「短期金融市場」と「長期金融市場」に分けられます。

●短期金融市場 …「1年以下」の取引が行われる金融市場
●長期金融市場 …「1年超」の取引が行われる金融市場

短期金融市場の金利を「短期金利」といい、
翌日に返済する「翌日物」(オーバーナイト物)と、それ以外の「ターム物」(3カ月物など)があります。


短期金融市場(インターバンク市場とオープン市場)

期間1年以内の金融取引が行われる「短期金融市場」には「インターバンク市場」と「オープン市場」があります。

●インターバンク市場
…銀行、信用金庫などの金融機関、証券会社、生損保などの限られた参加者の間で取引が行われる。
 銀行などの金融機関の間で、資金の運用、調達、決済を行う。
 金融機関が、お互いの資金の過不足を調整するための市場。
●オープン市場
…金融機関だけでなく商社などの一般事業法人や地方公共団体などが参加し、資金調整を行う。
 金融機関以外でも参加できることから「オープン市場」と呼ばれる。

インターバンク市場もオープン市場も、
特定の場所に売買注文を集中させて取引を成立させる証券取引所のような場所はありません。

電話や専用端末を使ったバーチャルな市場であり、当事者間で直接取引する「相対取引」です。


長期金融市場

「1年超」の取引が行われる金融市場を「長期金融市場」といいますが、
その中心は、債券を取引する「債券市場」です。

取引される債券には、国債、地方債、政府保証債、財投機関債、社債、金融債、資産担保証券(ABS)、サムライ債などがありますが、発行量、取引量が多く、債券市場の中心となっているのは「国債」です。

また、債券市場は、「発行市場」と「流通市場」の2つがあります。

●発行市場
…国や企業などの発行体が、新たに債券を発行して資金調達する市場。
 (新たに発行された債券を「新発債」という)
●流通市場
…既に発行された債権を売買する市場。
 (既に発行されている債権を「既発債」という)



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