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塾講師をしていた頃の話

 お越しいただきありがとうございます。

 受験コーディネーターの廣川です。

 38回目の投稿です。

 今回は、塾講師をしていた頃に一緒に講師をしていた方の、ふと漏らした言葉について書いていこうと思います。


 何度も書いていますが、自分が雇ってもらっていた学習塾は、大学生講師が多く社会人が数名の体制でした。年末だったか「お疲れ様忘年会」のような飲み会があり、普段はなかなか話す機会が無い講師同士が交流を深められるような会でした。

 実は学校の先生があまり好きではない自分は、教師になろうとしている方々と仲良く出来る自信がなかったので、珍しくかなり緊張していました。しかし、そうは言っても、同年代が多かったので飲んでいくうちにだんだん打ち解けていきました。

 会話の内容はプライベートなことから塾の話になり、授業の進め方や生徒の反応、取り組み方など日頃の思いが、お酒の力も借りてなのか、あふれ出て来るわけですが

 「廣川さんはいいですよねぇ、生徒に人気があるから」

 「どうしたら人気が取れますか? 笑わせないとダメなんですか?」

真面目な普段は大人しい方が絡み始めました。

さらに、だんだんとそれぞれの文句が始まってきました。

 「塾長は・・・(自主規制)」

衝撃的な一言

 「わたし、授業していて、生徒に『わかりません』て言われても、何がわかりませんだよ。て思ってむかついちゃうんですよねぇ。」

 えっ! 今、何て言った? 耳を疑い二度見をしました。彼女は俗に言うMARCHに通う大学生でしたが、自分は少し持っていた下心も吹っ飛ぶような衝撃を受けました。自分がさらに引いたのは、他の数名が頷いていたことです。

 彼らは、きっと学生時代はずっと成績優秀だったのでしょう。学校の先生にも、この傾向がある方がいますね。ご自分が成績優秀だったから、そうでない生徒の気持ち、あるいは思考が理解出来ない、いや理解しないのかな。

 自分は、幸いなことに、いや残念ながら中一は期末テスト12点という、わからない側でしたから、そう言われたら『わからない』は理解出来ます。むしろそのために今や何通りも説明手段を忍ばせているくらいです。

 これは毎年、自分への戒めというか、生徒が理解するのを諦めて押し付けていないか、自分の説明の下手くそなことを生徒のせいにしていないかと振り返っています。最近では、生徒に「そんなに説明ってあるの?」と引かれることもありますが、教えることが仕事なので抗います。

驚いた一言

 さらに、ある講師は

 「生徒は学校で授業があるんだから、パッと教科書読んで、ワークをやらせれば十分でしょ。」

 確かに彼の担当クラスは上位クラスで、そのような授業でもあまり問題はないのかもしれませんが、もし自分がそのクラスの生徒だったら、せっかく塾へ来ているのにと講師を見限って塾もやめてしまうかも知れないと思いました。単純に自分の嫌いなプロ意識の無い講師、取り敢えず、その時間をやってギャラをもらう、アルバイト講師の典型と言える講師でした。

 まあ授業を直接見たわけではないので、実際はわかりませんが、どこでもいつでも雇われる学歴でしたから、生徒の人気が無くても自分優先でやれるのでしょうね。自分は必死でしたから、それこそ、いつクビになっても仕方が無いと思っていましたからね。

 それでも数年経ったら、実績を出せたので少しはしぶとくなりましたけど、彼のように思ったことはありません。授業は教科書を進めることが仕事では無いですからね。

 あれっ? 学校の先生は・・・



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