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授業をしていて気付いたこと

 お越しいただきありがとうございます。

 受験コーディネーターの廣川です。

 今回が15回目の投稿になります。

 より具体的に学習方法等を書いていきたいと思いますが、37年間たくさんの生徒を担当して来て、思うことがいくつかあります。


素直な生徒は伸びる

 まず素直な性格の生徒は、成績向上までが想定している期間より早く結果が出やすい傾向があります。

 もちろん指示している事をしっかりこなしてくれるので、学力が向上するのですが、仮にそのやり方が合っていないときも、これだけやっても結果が出ないのはおかしいと判断して、別の方法を早く取れるということで、すぐに対処も出来るので早く結果が出るのでしょう。

 最初の信頼関係が出来上がる前でも、説明をしっかりと聞き、学習を進めていける生徒は見る見る伸びていきます。

 ほとんどの生徒は素直ではあるのですが、それまでのテスト等で自信を失っている、あるいは勉強=つまらないもの、という式が出来上がってしまっている場合が多いのです。

 だから、こちら側の努力が必要になります。

 生徒の現在がどういう状態にあって、今までやっていたことがどうなのか、改善するにはどういう手段があるのかを細かく説明していきます。

 その上で、こうなるためには何が必要で、そのための方法にはこういうのがあると伝えて、相談してやり方を決めていきます。

 それには、自分もそうでしたが、「いいからこうにやって」と説明を薄く指示を出しても、『言われてる感』だけでは効果が少なく、相談によって決めると『自分で決めたこと感』で身の入り方が違います。

 どういう気持ちでおじさん(私)を呼ぶことに決めたのかも、サラッと聞いて言葉にしてもらいます。

 マンツーマン授業ですから、生徒は逃げ場が無いと身構えるのが普通ですからね。覚悟して望んでいるはずなので、その覚悟を口にしてもらいます。

 慣れてきて、気が緩んできても、最初の覚悟に戻しやすくなります。

真面目なのに成績が伸びない

 次が、真面目にやっているのに結果が出ない生徒が多いということです。

 特に数学に多いのですが、毎日、家庭学習をして、授業もしっかり聞いているのに点数が取れないんです。

 これが非常に不思議だったんです。依頼を受けたときに成績を聞いて「こんな感じの状態かな」と想像して本人に会います。そして、普段の学習状況を聞くと非常によく学習しているんです。

 学習状況と実際の得点が合っていないんです。それだけ勉強していたら、その得点の倍は取れるはずだけど・・・。

 なんと、これの原因は教科書なんです。

 そういう生徒は必ず教科書通りに、教科書のままにやっているんです。

 えっ?と思いますよね? でも実際にノートにも教科書のやり方で書いてあって、間違えているんです。

 実は、教科書は親切に書いているつもりなのかもしれませんが、多くの生徒には、紛らわしい表現が多いのです。

 単元の前半でやっていたことが、後半ではやらなくなるとか、学習する順番が違うのではないかと感じる単元がいくつもあります。

 以前、PTA会長を務めていたときに、県の教育局の方に質問する機会があったので、この教科書のことを質問すると「何を言っているのだ」顔をされて、返事を濁らされたことがありました。

 つまり教科書を審査、決定する方々は実際に使っている生徒側の反応は、把握していないのでしょう。

 でも、今までにそう言った生徒を何人も担当してきましたから、教科書によって分かりにくくなっているのは事実なんです。

 そんな教科書の罠に掛かってしまう生徒は、みんな真面目な生徒でした。

 今回は、そのあたりを具体的に書くつもりでしたが、長くなってしまったので、次回に持ち越しにします。すみません、次回は必ず書きます。


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 最後までお読みいただきありがとうございました。

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