メモの魔力は、本当に魔力がある
『メモの魔力』、本当に魔力がある。
考えるとは、思考を言語化すること。
考えるに対する定義ができてからは、自分の中から生まれてくる言葉にいっそう注意を払うようになっていた。
そのためには、ひたすら書く。書き続ける。
僕の場合は、Scrapboxと無印のらくがき帳を使うことが多い。
「0秒思考」のやりかたを取り入れて思い浮かんだことを言葉にして書いてみる。その後、whyを繰り返してみたり、書き出した言葉同士をつなげて新たな気づきを見つけたりしようとする。
このやり方に、新たな思考のフレームワークを追加してくれたのが、メモの魔力だった。
抽象化と転用が、思考のプロセスを強くする
メモの魔力に書かれているメモの3要素は、「ファクト」「抽象化」「転用」だ。
3つの要素の個別の意味は、メモの魔力を読んでもらうとして、僕の中では後ろの2つ、つまり抽象化と転用が新たな発見だった。
抽象化は「ということは?」、転用は「だったら〜」を書く。こちらの方の問いかけがわかりやすい。
ぼくがこれまでのメモによる内省でやっていたことは、ファクトを書いて、そこをなぜなぜ分析するぐらい。抽象化と転用はほとんど意識してやっていなかった。
だが、この2つこそが、思考に効いてくる。
事実から本質を抜き出して、別の事象に転用する。これを何度も繰り返していく中で、自分なりのこだわりや考えが見えてくる。
こだわりや新たな考えを発見できると、ほかの事実もどんどん抽象化、転用したくなる。目に映るもの、心を動かされたこと、得た経験のすべてが、メモ3段活用の対象になる。おのずと、物事に対する解像度が上がりだす。
著者の前田裕二さんは、常にメモを取り続けているらしい。その気持ちは、メモの魔力にとりつかれた僕は、とても分かる。
iPad Pro、Apple Pencil、Noteshelf2でメモの魔力を習慣化
メモの魔力を読んだあと、ただひたすらに、メモを取って考えたくなっている自分に出会えたからだ。これぞ魔力である。
同時に、2018年の年初に購入して、そのまま使い道をもてあましていたiPad ProとApple Pencilが日の目をみることになった。
iPadのノートアプリ「Noteshelf2」を使い、下記のようなページを作り、複製しておく。ノートは無数に作れるので、メモの魔力にピッタリだ。
ここに書いたことをスクリーンショットで残し、scrapboxに入れて見返す。この習慣化ができたことで、内省や振り返り、思考のプロセスがより強固になった。
いい本は、感情や記憶に残り、自分の行動をも変えてくれる。こういった本にはなかなか出会えないので、本当にありがたい。
*追記
メモの魔力、自己分析1000問のPDFが公開されたみたいです。要チェックや。
noteをお読みいただき、ありがとうございます。きっとどっかで、なにかしらのタイミングで、あなたとお会いしてお話ができると信じています。奇跡のタイミングを、信じ続けています。