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本屋に聞こえてきた食器の音

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#暮らし方

「本屋に聞こえてきた食器の音」で考えてみた。

「モール」と調べると「木陰の散歩道」とでてくる。商店街はその意味では散歩道になっている。さらにはアーケード街などは木陰の要素も持っている。

最近のモールの巨大さと内部の温熱環境の不自然さを考えると、その巨大さは散歩道の範疇になく、温熱環境の不自然さ*は木陰のレベルにない。

モール対商店街みたいな対立論争があるようだが、商店街はすでにモールであったといえるし、モールは既にモールではないと言える。

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湿式と乾式 「本屋に聞こえてきた食器の音」の続きのつもり

「本屋に聞こえてきた食器の音」の続きを考えていて、ワタナベクンの事務所のブログをのぞいた。すると、隈さんのリハビリテーションセンターの記事があった。

部材がドライジョイントされている云々。それに対して壁は湿式塗りべたなんだよねと僕が言ったと続いている。先週研究室で話した事が記事になっていた。

古典建築はウィトルウィウスからオーダーを重んじていた。各部材が厳格に分節されていることが建築の知性だっ

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「本屋に聞こえてきた食器の音」とは開放感

「本屋に聞こえてきた食器の音」ではワタナベクンに悪い事をしたと思っている。食器の音を生活の音と言い換えてしまい、何だか自分のロジックに引き込んだ感じがしたからだ。

ワタナベクンが言いたかったことは、本屋とは直接関係のない音が聞こえてきたこと対する面白さにあったはずだ。

最近見つけたある住宅メーカーのCMではカフェリビングなどと名前を使っていた。要するにワンルームにリビング・ダイニング・書斎が程

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