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絶対軽量計画① ~ はじまり

最近思ったように書けず腐っていましたが、久々更新します。
一定の成果を見た「減量計画」はクロージングに向け、一連の施策を緩和しようと楽な方向に流れようとしていました。しかし、あることがきっかけで新たな計画が始動するのでした。

時は「長期計画」の達成に向けて追い込んでいた4月下旬に遡る。当ブログでは「4月に予定通り『長期計画』を達成した」とサラッと書いたが、実はこの頃、もう一つの戦いがスタートしていた。

邂逅

近所に住む会社の先輩が、どうやら河川敷を10km走っているらしいという話を耳にする。
そして、一人で走っているが共に走る仲間を密かに欲しているらしいということも。

程なく先輩とその話をする機会があった。当時は減量追い込みに苦戦していたタイミング。

ブランクはあるが走ること自体は嫌いではない。

ある程度は痩せたので膝を痛める懸念もだいぶ減った。

目標達成のために藁をもすがる思い…

こうした思いから、「一緒に走りたい」と声をかけた。

先輩は喜び、次の瞬間こう言った。

「じゃあ土曜朝6時集合ね」

(朝6時…早い、早すぎる…

土曜早朝=週末の楽しみである深酒を金夜にキメた翌朝。起きれる起きれない以前に酒が残っているのは容易に想像できた。

筆者「…もうちょい遅い時間にスタートできませんか?せめて7時とか…」
先輩「7時なんてもう帰宅してる」

こうして休日早朝ランが決定した。

土曜朝6時

予定通りというか、前夜にしっかり酒を飲んでしまった筆者は寝不足+二日酔い一歩手前の状態で、這うようにして現場へ向かった。

この時まだ、筆者は完全に舐めてかかっていた。

ブランクはあれどかつてはハーフマラソンに出た男。数キロなら何とでもなる。

最初だし、今日はせいぜいオリエンテーション程度、2~3kmくらいなもんだろう。

そもそもだいぶ痩せて体が軽くなっている。最悪、流して走れば何とかなるだろう。

デスロード

到着して二言三言話すと、すぐに走り始めた。

そして開始数百メートル、早くも苦痛がのしかかった。

体が重い。圧倒的に。

これが10kg以上痩せた結果なのか、と。

そして寝不足から来るのか、酒酔いから来るのか、ブランクからくるのかよくわからない倦怠感が襲った。すぐにでも足が止まりそうだった。

ところが先輩はそんな筆者をよそにどんどん走っていく。

速い。速すぎる。

その圧倒的な速さでどんどん筆者を置いていく。見えなくなっていく。

それも相まって自分の足もどんどん遅くなる。

ただ、ここでやめるわけにもいかないし、歩いても時間がかかる、という地獄だったので何とか走り続けた。

しかし程なく今度は別の疑問にたどり着く。

これ、いつ終わるの?

先輩は走りを辞める気配がなかった。いつ終わるかを聞かされないまま、あてどもなく走らされ続ける。

この時、軽々しく一緒に走りたいと言ったことを猛烈に後悔した。

どのくらい走っただろうか。意識が遠のいていると、先輩がようやく立ち止まって待っていた。

追い討ち

しばしの休憩。もう死にそうだと伝える。
ようやく折り返せる。しかしここからまた同じ距離を戻らなければならない。

相当程度の休憩時間を懇願し、地獄の復路スタート。

もはや先輩に着いていく気など毛頭なく、何人もの老若男女に抜かれ、往路以上に時間を費やし何とか倒れこむようにゴールした。

終わってみれば8㎞近く走っていた。

もう二度と走りたくない…

やっとおうちに帰れる…

そうヘバッたのも束の間、何と今度は筋トレを要求してきた。

言われるがまま、その場で一緒に筋トレをした。
1分か2分くらいだったが、ものすごく長く感じた。

最後に先輩はこう言った。

「コンスタントに走り続ければすぐにスムーズに走れるようになる。じゃあまた来週。
そうして颯爽と去っていった。これだけのハードワークをこなしてもなお走って。

思わぬ産物

ヘロヘロになりながら帰宅したが、ここで意外な光景を目の当たりにする。

毎朝恒例の体重測定を行ったところ、前日比で大幅に痩せ、測定開始以来最低値を更新していた。

これなら目標を達成するだけでなく、維持できるかもしれない。
いや、続けていけばもっと痩せられるかもしれない、と。

翌日にかけての筋肉痛はそれはもうバッキバキだったが、確信を得た筆者は次の休みに自主トレで走ったところ、見事(力技だが)「長期目標」を達成することができた。

これが筆者の「ロングラン」の始まりであった。

このはじまりこそが、その後の減量持続に大きな変革をもたらすことになります。次回以降、もう少し詳しくお話していきたいと思います。

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