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遊びゴコロ満載、moooiの照明が面白い!

TOYOKITCHEN STYLEと改称したのに合わせインテリアも含めた総合的な空間提案を実践してきた同社。東京・表参道には、TOYOKITCHEN STYLEのほか、タイルのSICIS(シチス)、樹脂家具のKartell TOKYO(カルテル東京)、そしてマルセルワンダースの個性的なアイテムを揃えるmoooi(モーイ)が集まっており、設計やデザイナーとお客さんが散策がてら商談できるのが強み。すっかりイメージが定着してきた印象です。

さて今回は、2月11日まで期間限定で展示されている新商品2アイテムの発表会の模様をリポートします。

キュートなオブジェ、Pet Light(ペット ライト)

まずひとつめは、Uhuh(オウル、97,000円+税)、Purr(ラビット、72,000円+税)、Noot Noot(ペンギン、97,000円+税)の3つ。あなたの家のテーブルの真ん中でぽーっと光るこの可愛らしいくも美しい照明は、マルセルワンダース自らのデザインです。

マットなフロストガラスでできた印象的なこの作品は、ハロゲン光源で美しく輝き、調光も可能。とはいえ触れてもさほど熱くはなかった。また現物は幅20センチほどで写真の印象よりは大ぶりだが、ボディのほとんどが透けているため、テーブルに置いても重くなる印象はない。

と、ここまでは想定内。問題は、サローネでも発表がなく突然リリースされた次の作品・・・。

じつはちょっと怖くない? The Party(ザ・パーティ)

このThe Partyと題した照明(5種類、各74,000+税)、デザイナーはmoooi初登場のオランダ人青年コンビ、Kranen/Gille(クラネンとジル)。モア・モーイ・モーメンツという、サローネなど特定の時期とは無関係に発表され、リリースと同時に全世界で現物が展示・販売可能となる制度の第一弾だそう。

そんなThe Party、高さ22センチの5つのお面型照明は、マットな陶器は素材を活かしたような仕上がりで、一見あたたかみが。

なんだかかわいい! ほうほう、5人のうち、Tedがベースで、ほかの4つはそのバリエーションね・・・なんて思ったら、資料でそれぞれのプロフィールと眺めると、???なのだ。

お母さんのワンナイトでできちゃった双子の男の子と骨肉の争い・・・なんて感じ? ちょうど日本で言う、ちょんまげ時代のお武家さまのお家騒動的な様相を呈している模様です。。

ハレの場では愛嬌のある5人の顔が、部屋を暗くして照明を灯すと様相が一変! 彼らの隠された関係性が浮かび上がるというワケ。ああ、だからFamilyじゃなくてPartyなのね、、とか妙に納得してしまう。

そんな背景を知ると、「あなたはどれが好み?」なんて迂闊に聞けないかも。

詳しくは本国サイトをご覧あれ。。
https://www.moooi.com/jp/products/party

素敵な空間体験、moooi TOYO KITCHENショールーム

新製品以外にもmoooiのショールームはいくつものシーンがつくられており、個性的なアイテムの使いこなしや照明の具合などがじっくりと確認できます。

たとえば、この写真奥の窓際に配置された照明 「レイモンド」。光を放つ星があたかも銀河系のように球体に配置された、レイモンド・パッツの集大成的作品です。
大型で多灯なのに、まるで圧迫感がないのは、透けたデザインだから。個性的なmoooiのなかにあって、照明は白色でシンプルなのが多いのは面白いですね。

ベストセラーの「ヘラクレウム」は同名の花をイメージした反射板が人気の逸品。どことなく華やかで、棘のないツタで編んだ王冠のようにもみえます。

「ノンランダム」(ブラック)は、オランダ人デザイナーBertjan Pot(ベルトイアン・ポット)の手による作品で、美しい網目模様が生み出す美しい木漏れ日が特徴。竹格子の照明を彷彿とさせ、ブラックを選ぶとぐんと落ち着いた印象で和室にも合いそう。

moooiというと派手な印象がありますが、背景にあるエピソードや、必要以上に個性を主張しすぎないデザインセンスなどを知ると、俄然あなたのお家の候補になりますよ!


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いい音&大画面があることで日々の暮らしが豊かに。住宅というハコ、インテリアという見た目だけでない、ちょっとコダワリ派の肌が合う人たち同士が集まる暮らし方を考えていきたいと思っています。