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【日銀は手打ち無し?ドル円はもう落ちないか】2024年vol.11 3月11日週振り返りと3月18日週シナリオ戦略

お世話になります。
FXファンダリストのグースGOOSEと申します。

ファンダメンタルズを用いて
相場分析をしているFXトレーダーです。

ファンダメンタルズを扱っており、
金利動向には注視していますので、
マクロ経済的な観点で株式投資の参考にもなれば幸いです。

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相場には流れもありますので、
先週振り返りもご参考ください。



今週は注目の米インフラ指数(CPI/PPI)が発表され、消費だけでなくエネルギー価格の上昇もあり、インフレ鈍化にブレーキがかかりつつあります。先週とは打って変わって金利高となり、株価も上値が押さえつけられています。とはいえ今年は利下げがコンセンサスであるため、市場参加者はまだまだ楽観的と言えるでしょう。

日本市場でもマイナス金利解除が現実的となってきました。春闘では大企業が大幅賃上げに合意し、それに伴い基調的なインフレ達成の見通しが立ってきたのか、マイナス金利解除に踏み切ると日銀関係者からも囁かれています。ここまであからさまに利上げリークが連発してるのも珍しいですが、継続して円が売られていることにも注目すべきでしょう。

今週のインフレに関わる米指標と米金利について触れ、マイナス金利解除報道からドル円の動きについてもお伝えします。来週はBOJやFOMCが注目されますので、今後の株やドル円の動向について触れたいと思います。



米経済

米経済指標

・消費者物価指数CPI 3/12(火)

インフレが底堅いですね。予測よりも少し上振れ、これまでの推移からもインフレの鈍化具合が弱くなってきており、インフレ再燃とまではないものの、このままでは利下げに踏み切れる時期の推測がしづらい状況です。

最近の原油価格の高騰だけでなく、エネルギー価格を除いたサービス価格においても0.5ポイントの上昇と、インフレ鈍化にブレーキがかかりつつあります。

CPI : BLS


・生産者物価指数PPI 3/14(木)

PPI 前年比1.6%(予想1.1%) 前回1.0%
    前月比0.6%(予想0.3%) 前回0.3%
コアPPI 前年比2.0%(予想1.9%) 前回2.0%
      前月比0.3%(予想0.2%) 前回0.5%

PPIもCPIに続き上振れ、こちらもエネルギー物価高の影響もありますが、コア値も上昇していることを見ると、インフレ鈍化にはブレーキです。

・小売高 3/14(木)

小売売上高 前月比0.6%(予測0.8%) 前回-1.1%
コア小売売上高 前月比0.3%(予測0.5%) 前回-0.8%

米消費に影響する小売売上高ですが、こちらは予想を下回りました。とはいえ前回悪かった分はしっかり持ち直しており、現在のインフレ具合からすると金利安材料には乏しい反応を見せています。

・ミシガンインフレ指数 3/15(金)



米金利

今週のCPIやPPIによってインフレ鈍化が後退し、米金利は徐々に上昇しています。10年利回りは4.05⇒4.30%、2年債や30年債をみても前回高値を超えてきそうな勢いです。

各米金利利回り日足チャート

利下げがコンセンサスの中で金利がここまで上がっているのは、いまのところはインフレ鈍化後退による利下げ回数の減少です。ここ最近の原油価格の上昇だけでなく、コアインフレも底堅いことから金利が上昇しています。6月利下げ観測は約50%と変わりないが、7月もほぼ50%と先週に加えて利下げ観測は後退しています。

どこまで金利が上がっていくかは分かりませんが、10年債だと4.5%手前のように、もう一段上の金利高は警戒しておくべきでしょう。利下げの織り込みもありますし、今の金利水準だと実質金利は抑制的であり、引き締め状態は続くことになりますので、ある程度での金利上昇で落ち着くと想定しています。ただFOMCでタカ的な発言があったり、原油高がこれ以上進行してしまったりすると、中々金利が下げ止まるかもしれませんね。


米株

ダウやナスダック、S&P500いずれみても週足では変動なく、金利高上昇で上値が重くなっているような状況です。小型株のラッセルは少し下落気味です。ただインフレ再燃懸念による金利高でも比較的楽観的であり、利上げ再開や何かしらのショックとなるまでは同じような展開になると思います。Fear & Greed Indexも70となっています。

各株式インデックスの1週間推移

来週のFOMCでの発言内容によりますが、少しのタカ具合でも株式相場にとって悲観的になるタイミングではないように思えます。落ちればある程度のリバウンドもあるでしょう。利上げ示唆となれば別ですが、、


日本経済

まず注目されたのは今年の春闘で、労働組合の中央組織の「連合」が、これまでに回答があった700社余りを集計したところ、賃上げ額は平均で月額1万6469円、率にして5.28%と、1991年以来、33年ぶりに5%を超えたことがわかりました。しかし、労働団体の「全労連」はこれまでの回答状況を公表し、賃上げ額は平均で月額7447円、率にして2.52%と、およそ25年ぶりの水準となりました。

日本国内の売り上げの半分以上が大手企業、そこで働く従業員数は約3割と言われています。今回の賃上げ交渉でかなり良い結果だったのは大手企業で一部と言われておりますが、これまでのデフレマインドを考えると、前向きにとらえてよいと思います。今後の公務員の賃上げにも注目ですね。

日本は物価高騰や株高、賃金改定と、デフレ脱却ともいえる状況にあります。それを受けて日銀は本気でマイナス金利解除に踏み切る方針です。個人的にはまだ早い気もしていますが、連日のリーク情報を考えると、3月に何らかの政策変更はあると思います。ただし、マイナス金利解除しても緩和的状況が続くと発言されていますし、いきなり積極的に利上げ転換とはいかないでしょうから、具体的な政策方針に注目です。

日銀の利上げや史上最高高値を超えたことによる一服感もあり、現在日経平均株価はやや軟調に推移しています。米株も軟調でもあるので気にすることはないと思います。

利上げ後に緩和的状況は続くので、利上げによる株下げは限定的と思いますが、正直長期的な影響度は計り知れません。インフレ鈍化で再びデフレにならないかに着目していきますが、今のところ楽観的に考えています。


ドル円

米金利上昇⇒ドル高ではあったものの、日銀利上げ観測による円高要素をもろともせず円安で、ドル円は週足で146.450-149.150と3円弱の上昇値幅となりました。

値幅としては想定内でしたが、ファンダメンタルズを考慮すると円安過ぎる気がします。日銀のマイナス金利解除による利上げにも関わらず、円安になっている理由は考察が必要でしょう。

まずYCC撤廃やマイナス金利解除だとしても、持続的な利上げは見込まれていないことがあります。-0.1%のマイナス金利解除したとしても、利上げは0.1%-0.15%程度とされており、利上げは小幅であるとともに、持続的な利上げではないことが限定的な円高となっているのでしょう。

もう1つは利上げの織り込みです。日銀がマイナス金利を解除するのではないかという情報は2週間前からありました。利上げしても緩和的な状況が続くという前提の下で、市場が利上げによる円高になれたのも1つの要因だと思います。

では来週のBOJで利上げしても円安は継続するでしょうか。

今回私は分かりません。個人的には結果として円高だと思いますが、一時的には投機的な円安で相場が荒れる可能性もあります。ただマイナス金利を解除しても円安止まらないケースは、日銀がどうするかは気になります。発表から会見までの動きや植田総裁の会見内容含め、今後の方向性を考えたいと思います。


3月18日週相場見通し

今週は相場材料的にボラが想定されますが、方向性の見定めが難しい週になりそうです。ドルも円も急騰急落でドル円が145円付近まで急落する恐れもあります。BOJやFOMCを終え、相場が落ち着くまで待っても良いかもしれません。

日銀金融政策決定会合BOJ

先ほども少し書きましたが、発表直前直後、会見前後含め、円安円高の方向性は予想がつきません。今回は過去の経験則が反映しづらいとは思いますが、過去2年間BOJ日での値幅は平均値幅3円弱、実態で1.5円程度です。

週足でも152円まで3円なので、そこまで到達の余地はありますが、日銀が利上げした際には152円以上は難しいと想定しています。ただしFOMCもありますので、米金利高も考慮しながらの判断になります。

ETF買い入れの停止も想定されますので、そうなると一時は急落の恐れもありますが、良い押し目機会として株買いを狙っていきます。高値からの10%下落では40500⇒36000程度は想定されます。




FOMC

今回の利上げは据え置き濃厚ですが、ドットチャートに注目です。前回ドットチャートでは年内利下げを3回を予測していましたので、これが2回と後退すると金利高となるでしょう。前回のメンバーのPLOTをお示しします。

FOMCで金利高となると、米金利の10年債利回りは4.5%くらいまでは上がると思いますので、その際は金利高の反転を狙いに行く予定です。

パウエル議長の発言はあまり想定できませんが、これまで言ってきた利下げ可能性は否定はせず、急ぐ段階ではないとするでしょう。最近のインフレ具合をどのように解釈するかに注目します。



ドル円

BOJやFOMCとドル円にとってはかなり忙しい週になるでしょう。短期的な動きで方向性を判断することは難しい想定をしています。ドル円想定レンジも広くなりますが、結果としてドル円は反落していくと思いますので、積極的な円安方向のトレードはあまりお勧めできません。

月曜日のドル円がどこまで調節されるか、それとも構わず上昇してBOJに挑むのかで戦略は変わってくるかと思います。ただし月曜が円安一方方向は想定しずらいので、日足値幅見てドル円150円付近売りはお宝ポジとなるかもしれませんね。

ドル円想定レンジ 145-152円


今回もご精読頂き
誠に有難う御座いました😄

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