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【インフレ懸念再燃?】9月4日週振り返りと9月11日週相場分析シナリオ

お世話になります。
FXファンダリストのグースGOOSEと申します。

最近は音声配信ハマっています(笑)
楽しく配信してますので、
よかったら聞いてみてください♪

↓ #20 投資心理学 「プロスペクト理論」



9月4日週の振り返り


先週の記事もみておくと
相場の流れがわかりやすいと思います。

9月4日週ドル円レンジ

ドル円実質レンジ 146.000-147.860
ドル円予測レンジ 145.000-148.000 (終値147.800)

先週シナリオを簡単に振り返ります。

金利見通しとしては、

短期的な利上げは考えにくいが、
先の利下げも考えにくい
という状況。

CPIやFOMCまでは材料に乏しく、
年内利上げの必要性を問われれている相場です。
(年内利上げはドットチャートより)

今週相場に動きが出たのは
火曜日の「サウジ原油自主減産」の延期です。



9月5日(火) サウジ原油自主減産

もともと自主減産をしておりましたが、
今回さらに12月まで延期することになりました。
1日100万バレルの減産です。

OPEC、OPEC+の減産だけでなく
サウジ・ロシアの自主減産で
原油価格を下支えする方針ですね。

何故こういったことをしているのか。
①国の大きな収入源であるため、
 価格を安定させたいため。
②ロシア思惑としては、
 欧州への経済的な打撃です。

特に今年の冬の12月までは
減産する方針ですので、
欧州のインフレがまた心配ですね。

ここ最近60台まで下げていた原油価格は高騰し、
80台も安定しています。

原油先物価格 日足

インフレの大きな原因でもあった原油価格が高騰すると
ある程度落ち着いていたインフレを冗長させます。

これは欧州だけでなく、
アメリカ日本にも影響を与えます。

まとめますと、

原油価格がここ最近あがっており、
少しずつインフレに影響を与えていたが、
この減産報道でさらなる原油高騰によって
今後のインフレ上昇懸念が再燃した


ということです。

これにより欧米の長期金利は上昇し
金利高株安リスクオフ相場
になりました。

ダウ30先物 1時間足

補足説明ですが、
この時、日経は買われております。

日経225先物 1時間足

これは金利高相場になると
相対的に円安になり、海外投資家が
投機として日経株を買います。

加えて日本はデフレ状態が続いており、
金利を上げられる状況ではないので、

金利高リスクオフ相場では
日本株は買われやすくなります

ちなみに原油による金利高相場では
米ドル>欧州通貨>円 になりやすいです。

今後の原油価格の推移には
注目する必要があります。

ただしリスクオフ相場では
原油は下落相関があります。

他国としても上昇し続ける原油を
放置するとも考えにくいので、

90~93.500での売りは
良い売りポイントになりますし、
下がってくれば押し目狙うのもいいです。


9月4日週の注目指標

今週は注目指標がなく、
しいて言えば以下でした。

9月6日(水) PMI ISM ベージュブック

investing.com

特に相場に影響を与える乖離でもなく
前日の原油減産報道もあったことから
どんな結果であっても金利高になりやすい相場でした。

ベージュブックに関しても
特に気になるコメントはありませんでした。

全体的な印象としては
経済動向はやや軟調傾向であり、
ハト的なスタンスに思えます。


振り返り要約

年末に向けたインフレ懸念により
金利高リスクオフ相場に警戒です。

ただまだ推測段階であり
ある程度金利高になると
反発するくらいではあります。

株の買戻しの弱さを見ると
まだ下を想定しておいたほうがいいですね。

これらを踏まえて
9月11日週のシナリオとします。


9月11日週シナリオ


まず基本リスクオフ相場を想定します。
前述したインフレ再燃への警戒です。

暫くはインフレ再燃懸念は
付きまとうことになりそうです。

よって金利安は限定的であり、
今週も基本的に金利高(ドル買い)で
戦略を考えるほうが立ち回りやすいでしょう。

9月11日週の注目指標は以下です。

9月13日(水) 米CPI
9月14日(木) ECB金融政策 米PPI
9月15日(金) ミシガン

9月13日(水) 米CPI

私は少々警戒感をもっています。
これまでの推移をご覧ください。

これまで順調に低下していた
総合CPI(前年比)でしたが、
8月では前回値を上回りました。

これは原油の価格が上がっていたので
想定内ではありましたが、
落ち着いている様子もないことから
さらに上昇していることが予想されます。

さらに前述しました
今後の原油価格の見通しも加味すると
警戒感は高いのではないでしょうか。

コアCPIの推移も見てみますと、

こちらもじりじりと鈍化しています。
予測では4.3%(前回値4.7%)と
これまでよりもかなり落ち込んでいます。

最近の消費の弱さでしょうが、
今月やそれ以降は再燃懸念がつきまとうでしょう。

今回のCPIでは
総合は上振れ予測
コアは下振れ予測となっています。

指標発表後は上下し、
立ち回りは難しそうですが、
今だコア値は4%台と高く
金利安を折り込むには材料不足です。

ドル安方向でのエントリーには警戒です。
もしドル円が下がってくれば
良い押し目になると思います。

9月14日(木) ECB金融政策

ECBは先月政策金利を据え置き、
今月も据え置き予測です。

現在は金利高相場再燃懸念もありますので、
据え置きの場合は、あまり動かないか
ユロドル安ではないでしょうか。

利上げはサプライズでユロドル高ですが
それも限定的で上値は重いでしょう。
個人的にはこのシナリオが良いと考えています。
引き付けて上から売りたいですね。

その他指標

9月14日(木) PPI
9月15日(金) ミシガン

CPIみてから
どれくらいの影響か考えます。

こういった細かい判断は
リアルタイムでオプチャにて
コメントしています。

【オプチャ】 『FX MAIN ROOM』

ドル円

金曜引けまではほど戻しなく
高値付近の147.860で着地。

これは月曜から高値突破してきそうです。

口先介入があっても
実介入までは距離がありそうなので
まだドル円上昇想定です。

今週のドル円予測レンジは
146.000-150.000

9月11日週のドル円予測レンジ

シナリオ要約

・金利高に振れやすい相場ですが
 短期的な金利高は折り込み中です。

・今週は米CPIに注目です。

・金利安を折り込むには限界があるので
 逆張りポイントを見極めるといいでしょう

・円の口先介入の警戒はありますが
 トレンドを覆す効果はありません。
 基本ドル円買いフォローです。

・リスクオフ相場に警戒


今回もご精読頂き
誠に有難う御座いました😄

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