自己紹介：青森から関西へ
現在、勤務先の私のチーム（社会連携室）で求人を出しています。
また、毎月のご寄付も募集中です。
これらを、多くの心ある人に見てもらいたいので、少しでも記事を書いて人の目に触れる機会を増やすべく、投稿しています。
さて、今回は求人とからめて、自己紹介をしたいと思います。
生まれてみて気がついたら、人よりもリンゴの木が多いと言われる青森県の弘前市という町におりました。好きなリンゴは「つがる」です。
早くに父親がガンで亡くなってしまったので、高校を出たら地元で公務員になりたいなと思っていました。
しかし、あしなが育英会というNPOの職員の人から、「奨学金と、神戸にできた学生寮があるから君も大学に行きなよ」というようなお話をいただいたのでした。
「寮は神戸にあります。関西一円の大学に通えます」という、うたい文句。
残念ながら青森にいた高校生の私には、大学のある京都と、寮のある神戸が2時間離れているとは知る由もありませんでした・・・。
大学に進学しての関西生活。まず驚いたのは、自動改札でした。キップの出てくる勢いがすごい。そして、電車に「接続」という概念があって、ひとつのホームにシューと電車が入ってくると同時に、向かいのホームに乗り換え用の電車が入ってくる！！すごい！と思いました。
そして町に美術館がある！（弘前もいい街ですが当時は高校生がいける美術館はなかったように記憶しています）
学生寮は、やたらに弁の立つ先輩が多かったです。それだけでなく、並外れた行動力（行動量）の方々ばかりでした。それもそのはず、皆さん「あしなが学生募金」という春・秋の募金キャンペーンで街頭に何日も立って寄付を呼び掛けている筋金入りのボランティアだったのです。
今はSEEDS AsiaというNPOで活躍されている鹿田（大津山）光子さんがひとつ上の先輩で、同じ京都ブロックで募金活動をしたのでした。鹿田さんは、自分がおおいに影響を受けた先輩です。
これが僕の、「寄付募集」との出会いでした。
街頭で一日中、声をからして呼び掛けるのは大変だったのですが、私はそれに完全にのめりこみました。（その理由は、また次回にご説明します）
大学は京都大学の総合人間学部という学部でした。線形代数の授業がまったくわからず、まわりは信じられないくらい頭の良い人たちばかりで、気後れする1年目でした。そんなとき、数少ない同郷の先輩から、サークルに誘われました。演劇サークルでした。どれどれとそのサークルの芝居を見に行ったら、これが本当におもしろくて、すっかり芝居の世界にのめりこんでしまいました。
今はベンチャーCFOとして活躍されている新村和大さんが1つ上の先輩で、この劇団にいました。「すごく早口で、声の高い人だなあ」と思いました。他の先輩方も同期もちょっと飛んでる、おもしろい人ばかりでした。とくに劇団長は、人間はこんな枠にはまらないコミュニケーションができるものなのか！！と衝撃を受けるような人でした。
青森出身ですので、話は下手です。「あなたは、会話を舐めてる」と先輩に言われて、関西で、しかも劇団という場所で会話するのは大変なことだ・・・！と思ったものです。
というわけで、劇団とボランティアという、対極的な二束のわらじ生活の大学生活になりました。
劇団では新村さんに
「ふみたかのやってることはさー、言ってみれば偽善でしょ」
と言われ、あしなが学生募金の先輩である鹿田さんには
「ナベちゃんのやってる劇団って、世の中のために何か役立ってるの？」
と言われていたのが懐かしいです。
（新村さんがボランティア活動を解さない方であるとか、鹿田さんがお芝居を解する心のない人であるとか、という誤解をしないでください。たぶん、お二人とも、何かおもしろい問いを投げかけて、思わぬ方向にすすむ議論を楽しんでおられたのだと思います）
あのころ、寄付とか募金とかって、今よりもっとカッコ悪いものでしたし、なんでするの？的なものだったなあと思います。（そんなことを言っていた新村さんは、今では国の教育プロジェクトに大口の寄付をされるような方になっています）
大学1年が終わろうとする頃、すごい先輩が帰国しました。ブラジルのスラム街の団体で1年間働いていた（！）根岸親さんです。ボランティア活動について、自分の気持ちを開示せずに理屈をこねこねして話す私に耳を傾けながら（あまり傾けずに？）
「お前は『プラスチック』みたいなやつだな。お前はブラジルに行け！」
という、意味の分からないアドバイスをいただきました。
（根岸さんを、強引な人だと勘違いされないでください。少なくとも当時は、超が5回つくくらい強引でした）
しかし、これがなんとも心にひっかかり、京都大学を休学しての1年間のブラジル研修に、まんまと応募してしまったのでした。
1日で全部書いてしまうと告知機会が減るので（笑）、今日はこれくらいにしておきます・・・！
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