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「天気の子」時々なみだで濡れる頬

お盆休みだというのに不安定な空模様が続く日々。あげく、西日本には台風が接近中。空気の読めない地球に対して「勘弁してください」と言いたくなる今日この頃だ。

しかし、悲しいことに出かける予定はなかった。土曜から休みに入って気づけば5日目。家でゴロゴロと小説の世界に浸る生活も悪くはないのだが、このまま引きこもって仕事を迎えるのも切ない気がしていた。そんな想いを頭の片隅に残していたせいか今日は早起きしてしまい、近所(でもないけど)の映画館で「天気の子」を観ることにした。

新海誠に関しては全作目を通していた。「秒速5センチメートル」は何度も見返していたし、なんなら小説も単行本で持っているくらいには当時の自分に多大な影響を与えた作品でもあった。なので新作が上映されたとあれば足を運んでしまう。

「天気の子」のネタバレをするつもりはないので感想だけ述べさせてもらえれば

「めっちゃよかった」

というバカみたいな一言になってしまう。個人的には前作「君の名は。」よりも感情移入して観れた気がする。それは主人公のキャラクターによるところが大きいかもしれない。とにかく、めっちゃ頑張るのだ。もう応援せずにはいられない。何回泣いたことだろうか。

僕みたいにお盆休みなのに暇で暇で仕方ないという人は少数派かもしれないが、「天気の子」をまだ観ていないのであれば選択肢の一つとしてオススメしたい。新海誠が描くボーイミーツガールものとしては、もしかしたら一番好きかもしれない。

主人公たちと同じ年代の頃、僕も恋の一つは二つしていたが、こんな風に自分の想いと誠実に向き合えていただろうか。記憶を辿りながら、すっかりおじさんになってしまった自分にガッカリもした。戻らない青春の日々を美しく、時には残酷に描く新海誠の性癖にも圧倒される。

ただ、RADWIMPSの楽曲をめっちゃ入れてくるのだけは正直あんまり好きな演出ではない(RADWIMPSが嫌いとかではなく)日本語の歌詞なのでシーンと重なると映像に没入できなくなる。それは「君の名は。」でも感じたことだった。歌詞のメッセージと映像をリンクさせるというような意図があるのだろうけど、苦手な人は苦手だと思う。

でも、そんなことは気にならない(わけではないけど)くらいには感動したので、もう1回くらい劇場に足を運びたい気持ちである。観劇後、外に出たら土砂降りだったのも作品とリンクしていてなんだか素敵だった。


ネタバレなしに感想綴るのは難しいですね。お休み期間中に一度も投稿しないと、そのままズルズルと書かない日が続きそうで怖くなったので駄文を綴ってしまいました。お許しを。

それでは最後にこの曲を。僕と同世代の人は「雨」で連想するのがこの曲なんじゃないかなと。くるりで「ばらの花」


この文章をお読みになられているということは、最後まで投稿内容に目を通してくださったのですね。ありがとうございます。これからも頑張って投稿します。今後とも、あなたの心のヒモ「ファジーネーブル」をどうぞよろしくお願いします。