ロースイーツ作り奮闘記
みなさん、ロースイーツをご存知ですか?
最近は健康と美容ブームでスーパーフードと共にロースイーツも有名になってきました。
Raw sweets、つまり生のスイーツ。
食物が持っている食物酵素が壊れない温度の低温で調理します。それによって熱に弱い酵素やビタミン、ミネラルを摂取できます。
そして、乳製品や卵も使わず植物性食材で作ります。小麦や上白糖などの精製食材も使わないので低糖質でグルテンフリー、甘味も体に優しいものを使うので、ヘルシーで健康と美容にとってもいいのがわかります。
私も、富山にあるティエルカフェに行った影響もあって、自らも作ってみたいと思って挑戦してみました。
まずは簡単なところから。
①ローチョコレート
普通の市販のブラックココアパウダーとローココアパウダーを比較して作ってみてるのでよかったら参考にしてみてください。
①-1 ローカカオバター(×ココアパウダー)を使用して
ローカカオバターとは?
カカオアロマが豊富な有機認証オーガニックカカオバターです。
栄養素を壊さないよう、低温圧搾でカカオパウダーと分離させたものがカカオバターです。
加工の過程において、化学物質や溶剤などは一切使用していないので、最高にピュアな状態のカカオオイルです。
カカオポリフェノールや栄養素を壊さないローフード製法です。チョコレートの様な甘く強いカカオの香りがその証明です。
最高品質のカカオ豆から抽出したオーガニックカカオバターです。あらゆるスイーツ、お菓子作りに。またグラスフェッドバターの代用に。
バレットプルーフコーヒー、バターコーヒーにも最適です。食品ですのであらゆる用途にお使い頂けます。
シェフズチョイス オーガニックローカカオバター 紹介ページより
ローと言っておきながら、最初、市販のブラックココアパウダーを使用して作りました。ナッツもローストです。
<材料>小さいカップ5、6個分くらい(分量は目安で)
ローカカオバター 33g
ブラックココアパウダー 20g
メープルシロップ 20g(お好みで調節)
塩 ひとつまみ
ナッツ(今回はローストナッツ使っています)
⚠︎生ナッツは浸水作業が必要です
低温製法なので、湯煎温度は45度程度(48度以上にならないように)で、ローカカオバターを溶かす。
ココアパウダー、メープルシロップとお塩を加えて滑らかになるまでしっかり混ぜ合わせて、カップにうつす。
お好みでナッツをトッピングし、冷蔵庫で冷やして完成。
ローカカオバターの風味がしっかりするブラックチョコレートのような味わいです。
ブラックココアなので、甘さ控えめで、甘いのが苦手な人におすすめです。
市販のチョコレートは砂糖の量がたくさん使われているので、こちらはビターな感じが大人の方向けです。
甘さは甘味で調節してください。
①-2 ローカカオバター(×ローカカオパウダー)を使用して
今度はすべてロー素材です。
ローカカオパウダーとは?
オーストラリアChef's choiceブランドのオーガニック認証ローカカオパウダー300g
脂質20~22%、
有機栽培されたカカオ豆をBRC認証施設にて加工しております。
非加熱(RAW製法)にて丁寧に製品化されたカカオ(純ココア)です。栄養を損なわずカカオ本来の味とフルーティーな香りをお楽しみ下さい。
非アルカリ処理のタイプで、カカオ本来の味をご堪能いただけます。
BRC認証取得、kosher認証取得、ACOオーガニック認証取得、有機JAS取得
(シェフズチョイス オーガニックローカカオパウダー 商品ページより)
<材料>小さいカップ5、6個分くらい(分量は目安で)
ローカカオバター 33g
ローカカオパウダー 20g
メープルシロップ 20g(お好みで調節)
塩 ひとつまみ
カカオニブ 適量
ローカカオバターを48度以下の湯煎で溶かした後に、メープルシロップ、お塩をひとつまみ入れて混ぜ合わせて滑らかにし、最後にローカカオパウダーを入れて混ぜ合わせる。
薄め茶色をしたローカカオパウダーです。
混ぜたらカップに分けて、カカオニブをトッピングして冷蔵庫で冷やします。
型から外して完成。
ブラックココアパウダーよりもこちらの方がより自然な味わいで、ローカカオバターの癖も感じにくく美味しいチョコレートになりました。ローカカオパウダーを使用した方が私は好きです。
①-3 ココナッツオイル(×ココアパウダー)を使用して
ココナッツオイルとは?
●90%以上が飽和脂肪酸で熱に強く酸化しにくい
加熱に強く、酸化しにくいので炒め物・揚げ物にも適しています。もちろん生のままマーガリン代わりにもお使いいただけます。
●天然素材を使って精製した香りのないココナッツオイル
活性炭と天然石灰を使用したこだわりの精製方法で、ピュアで新鮮なココナッツオイルが出来上がります。
●天然の中鎖脂肪酸、ラウリン酸が健康的な毎日をサポート
様々な効果で注目される中鎖脂肪酸が61.3%以上、その中でもラウリン酸が45%以上を占めます。
●香りがないので、使いやすい!
ココナッツ独特の甘い香りもなく無味無臭でクセもないので、香りが苦手な方にもオススメです。香りがないので調理用に最適。バターの代わりにトーストに。
●ヨーロッパ、アメリカ、日本で有機認証を取得
ココウェルのプレミアムココナッツオイルは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで自然界の力で生産された食品に認証される有機認証をヨーロッパ、アメリカ、日本で取得しています。
(ココウェル プレミアムココナッツオイル 商品ページより)
ローと言っておきながら最初、市販のココアパウダーを使用して作りました。ナッツもローストです。
<材料>小さいカップ5、6個分くらい(分量は目安で)
ココナッツオイル30g
ブラックココアパウダー 20g
メープルシロップ 20g(お好みで調節)
塩 ひとつまみ
ナッツお好みで(ローストナッツ使っています)
⚠︎生ナッツは浸水作業が必要です
湯煎温度40度程度でココナッツオイルを溶かす。
ブラックココアパウダーとメープルシロップを加えてしっかり混ぜる。
(この時なんだかボソボソした感じになったのですが、ココアが完全に混ざることはないのだそう。もしかしたらココアパウダーは脂質が少なめなのも関係してるかもしれせん。メープルは先にオイルと一緒に混ぜたほうがよさそうです。随時湯煎しながら混ぜて固まりそうになるのを防ぎましょう)
冷やして完成。
食べてみるとローカカオバターを使うよりもココナッツオイルは口の中でとろけやすくて(より低温で溶けやすいからかな?)癖は少なく美味しかったです。
①-4 ココナッツオイル(×ローカカオパウダー)を使用して
今度はロー素材で。
<材料>小さいカップ5、6個分くらい(分量は目安で)
ココナッツオイル 30g
ローカカオパウダー 20g
メープルシロップ 20g(お好みで調節)
塩 ひとつまみ
カカオニブ 適量
固まったオイルを溶かしてから、40度程度の湯煎でメープルシロップ、塩をしっかり混ぜ合わせてから最後ローカカオパウダーを入れて溶かします。
今度はしっかり滑らかな生地になりました。
ローカカオパウダーの方が含まれる脂質が多いから、ココアパウダーよりも滑らかになりやすかったかもしれないです。
カップにうつしてカカオニブをトッピングして冷蔵庫で冷やします。
型から外して完成。
カカオパウダーとココナッツオイルが分離することなくしっかり混ざった美味しいチョコレートが出来ました。口溶けも良く、癖がなくて食べやすいチョコレートです。ブラックココアパウダーを使うよりもローカカオパウダーをつかうこっちの方が私は好きです。
②ローチョコレートトリュフ
2種類ご紹介します。
②-1 カシューナッツチョコクリームトリュフ
参考レシピ↓
<材料>10個分
生カシューナッツ 60g
ココナッツオイル 25g
メープルシロップ 35g
水 25ml
ローカカオパウダー 大さじ2
塩 ひとつまみ
レシピ・作り方は、前田なおひろさんの(上記リンク)を参考に作りました。
生ナッツは浸水処理させる必要があります。
ナッツを浸水させる理由
①酵素抑制物質を中和するため
抑制物質はその名の通り酵素の働きを抑制するため、タンパク質消化を妨げて膵臓に負担をかける。
②フィチン酸を減らすため
フィチン酸はミネラル吸収を妨げる。
③タンニンを減らすため
タンニンは渋み、消化不良の原因。
④栄養素を増加させるため
発芽によりビタミンB、C、カロチンが増加する。
⑤滑らかな質感のソースやクリームを作るため
(marikosakata ブログ ナッツやシードを浸水する理由とその方法より参考)
ナッツによっては浸水時間が異なります。
生カシューナッツは4時間〜一晩浸水させておきます。
浸水処理後、水を含み少し膨らみ柔らかくなります。
カシューナッツは、ミキサーなどで粉々にしておきます。
ココナッツオイルを40度ほどで湯煎で溶かして、合わせて、メープルシロップ、水を計る。
最初に、細かくしたカシューナッツ半分と、先に測った材料全てをミキサーなどにかけて滑らかにする。
そして、残りのカシューナッツを加えてさらに混ぜて滑らかにする。
さらに、ローカカオパウダーと塩も入れて滑らかになめらかになるまで混ぜる。
容器にうつして、ラップで包んで密封して冷凍庫にて1時間冷やします。
スプーンを使って、10個分に分けます。
ラップなどで形を丸く整え、さらに冷やす。
ローカカオパウダー(スプーン1杯ほど)を全体にまぶす。ラップの上で転がして全体につけるか、蓋付きの容器でしゃかしゃかふるって全体にまぶす。
完成。
口の中でほろほろとろけて優しい甘さで美味しいです。あっという間に完食しました。
②-2 ナッツとデーツのエナジーボール
<材料>8-10個分
ナッツ類 50g
デーツ 40g
ローカカオパウダー 大さじ2
バニラエッセンス 少々
メープルシロップ 小さじ1
ココナッツオイル 大さじ1
生ナッツは浸水処理する。
ナッツ類をミキサーなどで細かくする。その後、メープルシロップ、デーツを入れて混ぜて生地をまとめる。
さらに、ローカカオパウダー、ココナッツオイル、バニラエッセンスを入れてミキサーで混ぜる。
よく混ざったら、生地を取り出して冷蔵庫で少し冷やして生地をまとめやすくする。
スプーンで大体の大きさに分けて、ラップを使って丸く成形する。
ラップや、容器を使用して、ローカカオパウダー大さじ1-2くらいをまぶして、シャカシャカして生地に均一につける。
冷凍庫で冷やして完成。
ナッツが入っていて、食べ応えのあるトリュフボールです。おやつにも体に優しい素材なのでおすすめです。
この材料を応用するとローブラウニーもできます。
③ローチョコレートケーキ
参考レシピ↓
<材料> (12cmのとこを、私は15cmで作ってます)
■ <ベース>
デーツ2〜4個(マジョールデーツがおすすめ)
生くるみ 一握り
生アーモンド 一握り
■ <フィリング>
生カシューナッツ 65g
水 100cc
ローカカオパウダー 10g
メープルシロップ 大さじ2
ココナッツオイル 15g
ローカカオバター 50g
カカオニブ 適量
(アキ@ベジビーオさんレシピより)
*マジョールデーツとは
マジョールはデーツの中でも、大粒で甘みが強く、しかも上品。
ねっとりとした、上品な甘さは自然のキャンディーと呼ばれる程です。
(ベースの生くるみと生アーモンドを購入し忘れて、今回は市販のローストタイプを使って作っています。フィリングのカシューナッツはリンクの生タイプのものを取り寄せています。なので部分的にロースイーツです。)
生ナッツ類は浸水させておきます。一晩浸水処理するのがベストです。
今回は生はカシューナッツだけ使ったので、4時間以上浸水処理しました。
浸水処理後、水を含んで少し膨らみ、柔らかくなります。
ナッツ類と、デーツを用意する。
ミキサーなどでねっとりするまで混ぜる。
底が取り外せる型に敷き詰める。
ローカカオパウダーとメープルシロップを計る。
ローカカオバターとココナッツオイルを湯煎48度以下で溶かす。
カシューナッツ、ローカカオパウダー、メープルシロップ、水をミキサーで混ぜる。
滑らかになったら、溶かしたローカカオバターとココナッツオイルを加えて混ぜる。
滑らかになったらOk
ベースを敷き詰めた型にチョコクリーム生地を敷き詰める。
生地を敷き詰めて平らに整えて、カカオニブをトッピングして、冷凍庫で3時間冷やす。
生地が冷え固まったら冷凍庫からとりだし、筒の上に乗せて型を外す。
完成。
カットする時は冷凍庫から取り出して30分ほど室温で置いてから切ると切りやすいです。
甘さは控えめなので甘味はメープルシロップでたすとちょうど良くなります。
クリームがほどよくチョコの味でとても食べやすくて、子供もよろこんで食べました。
④ローチーズケーキ
参考レシピ↓
<材料> ( 12cm型を今回は15cmで作っています)
■クラスト
ナッツ(お好みのもの:クルミ、アーモンド、カシューナッツ) 50g
ココナッツファイン 15g
ココナッツオイル 大さじ2
メープルシロップ 大さじ1
塩少々
■フィリング
カシューナッツ(生) 100g
レモン汁 50ml
メープルシロップ 60ml
ココナッツオイル 50ml
レモン皮(すりおろし) 1/2個分
塩 少々
バニラエクストラクト 小さじ1/2
水 大さじ2
(E・レシピ 伊藤 けいこさんのレシピより)
(ベースのくるみとアーモンドは市販のローストタイプを使って作っています。カシューナッツはリンクの生タイプのものを取り寄せています。なので部分的にロースイーツです。)
生ナッツ類は一晩浸水させておきます。
浸水後の生カシューナッツ。水を含んで柔らかくなります。
ミキサーやフードプロセッサーに、ナッツ、ココナッツファインを入れて細かくする。さらにココナッツオイルとメープルシロップ、塩を加えて混ぜる。
よく混ざったら、底抜けの型にベース生地を敷き詰めて、ラップなどでギュッとして冷蔵庫で冷やす。
レモン一個分を絞ってレモン汁50ml、皮は半分くらいすりおろす。
ミキサーやフードプロセッサーに、水気を切った100g生カシューナッツと、水以外のフィリングの材料を全て入れて、滑らかなクリーム生地になるまで混ぜる。
ここに、水を加えて、さらに混ぜて生地を滑らかにしていく。
フィリングが完成したら、冷やしておいた型に生地を入れて、均一にならす。
冷凍庫で2−3時間冷やして取り出し、筒や缶などを利用して固めた生地を外す。
最後、ブルーベリーソースでトッピングして完成。
チーズを使ってないのに、さわやかな酸味のあるクリームがチーズケーキ風味を感じさせ、クリーミーで美味しいです。
冷凍庫に長時間入れる時は、切る時30分ほど室温に置いてから切った方が柔らかくなってナイフが生地に入りやすくなります。
最後に
今回はロースイーツ作りに挑戦しました。
と言っても、ケーキに関しては、ベースのナッツは今回ローストで作っているので、完全なローではないのですが、それでもなるべく素材は体に優しいもので揃えているのでヘルシーには違いないです。
天然素材やロー素材は今ではネットで入手できるので、簡単に作れるロースイーツをぜひ作ってみてください。
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