地の果て保育園の会計になった話①

この４月から息子の通う保育園でアッサリ会計になってしまった。

人数の少ない地の果て保育園はお母さん達がみんないい人で「私たちも一緒にサポートするから！みんなでやるから大丈夫！名前だけね？お嬢！！」とチヤホヤしてくれて会計になった。

保育園に入るまで知らなかった会計という存在。学校のPTAは聞いたことあるけど何するのか知らない。

新学期が始まって「書類はここの引き出しに入ってるから請求書があったらこの口座から払って。通帳に内訳がわかるようにちょっと書くといい。それが出来たらExcelに打ち込んで。ここの金額と通帳の金額を合わせてね。たまに市役所の人が見に来るからズレてても１ヶ月ごとにわかるから大丈夫だから。あと、先生が保育園で使うもの買うから毎月お金を先生に渡して。月末にいくらになってるか確認して計算してね。それから先生のお給料日は25日だから23日までには振り込んで。25日が土日だともっと前もってやってね」と説明された。

え？これ保護者がやるもんじゃなくね？とシンプルに思った。まとも感想だと思う。
衝撃的会計係。係というか完全に仕事。

試しにExcelを打ち込むと日付がどうしても1900年2月23日とタイムトラベルしてしまう。

怖い…

「ここの日付ってどうするんですか？」と前に会計をやっていた人に聞くと「そのまま打てば大丈夫！あー！ちゃんと4月20日って打つのよ」と言われた。

毎回［○月○日］と打ち込まなければいけない。Excelだから日付の設定をして数字だけ打てば日にちになるようにしたい…。

「ここちょっと変えますね〜」と勝手に変えた。

「じゃあ次は引き出した金額と支払った金額入力ね」と言われ［これは出来そう］って思ってた。ただのExcel打ち込みだから。

【科目】と【項目】があり電気代とか給食費とか簡単でいい事をいちいち難しく書いてるけどそういうもんだからそれは良いとする。
過去のを見てそのまま書けば問題ない。

金額を入力すると計算式が入っていない。
今までの流れからすると全部手入力してた。
Excelの意味がない…。
計算式を入れると「おおぉー！！さすが若い」と30代の私を褒めてくれた。Excelがなんとなく出来るのに年齢は関係あるだろうか。
というかこれが出来ないでやるとヒューマンエラー勃発する自信しかない。

いっぺんに聞いてもわからなくなるので初日はここまで。
「年末調整とか確定申告とか先生のボーナスとかは今聞いてもわかんないだろうからその時教えるね」と大変怖い事を言われた。

年末調整や確定申告なんて聞いたことあるけどなるべく関わらないように生きてきた。

私はブラック企業の頃営業で少し伝票の事をやったからなんとなく流れがわかるだけ。
高校でとった簿記三級なんて今ここでは何も役に立っていない。これがもし私が高校卒業したての金髪のヤッベーギャルだった頃に子供が出来て仕事未経験だとしたら何一つ理解できていない。

市役所が確認に来るなら市役所で会計をやってくれよ。その方が全てにおいてスムーズだし、やりたい、やりたくないではなくシステムとして違和感がない。向いていない保護者も絶対いる。

私は他のお母さん達に恵まれてみんな一緒に参加してくれるし引き継ぎの人も優しいけどそれがなければマニュアルをボン！と渡されて泣くと思う。

いつも優しい先生だって、先生は保育士で会計はノータッチだからわかんない。
会計になって半月で「これってシステムとして大丈夫？」の連続。
数字に弱い、Excelが苦手、働いていて時間がない、そんな人の方が多い気がする。

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