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偏見だらけの就職活動

天才ピアニストのラジオを聴いていて
竹内さんに感銘を受けた。
大学で農学を学んでいた竹内さん。
周りの友人は学んだことを活かした働き口を見つけて就職する中、
竹内さんは好きなことじゃないと続けられないから、と就活はせず芸人になる道を選んだらしい。

それを聞き、私は自分の就活を思い出し、
顔から火が出るような恥ずかしさと
後悔を噛み潰すような苦さが入り混じった気持ちになった。

就活当時の私は今思えば
意志はなく偏見だらけだった。
大学まで出たんだから総合職でこういう職種に就かないと!とか
ドラマで見ていたオシャレな働き方じゃないと!とか
ペラッペラの主張を掲げ、
企業の説明会で栄光の架橋をBGMに作る会社紹介の動画にあっさり感化され、
耳心地のいい言葉だけに引っ張られ
理想だけは高いという視野狭状態。

そんな何も考えず意志のない私の就活の仕方は、マニュアル通りのものだった。
エントリーシートは何十社以上だそうとか
企業説明会は1日何件、週に何日申し込んで行動せよとか、
まんまとそれを真に受けて
言われた通りの数だけこなして、
頑張っている気になっていた。
その活動を続ければ就職できると
本気で信じていた。

結果、3回生の10月から就活を始め、
内定が出たのは4回生の10月。
だんだん自分のしたいことも
働きたい会社も分からなくなり、
勤務地と初任給の条件だけを見て
なりたい自分像も興味があるかも考えず
短絡的に就職を決めてしまった。
そしたら見事に続かず、
3ヶ月で退職してもう一度就活をし直すことになった。

結局私は実際に働き、転職を繰り返しながら、
自分の働く上での価値観の理解を深めていくことができたものの、、
ほんとに偏見だらけで社会も自分のことも何も理解できていない愚かな学生でした。
竹内さんの意志ある選択と大違い!

もしタイムマシーンで
当時の自分に会いに行けるなら、
社会の風潮も周りの人の意見も
時代や環境で簡単に変わるから、
こうでなければ!の偏見は呪いだと気付いて、
どうか早く手放しちゃってね。
自分の意志を持って人生を選んでいくことを
癖づけておいた方がいいよと、
伝えてあげたい。

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