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Photo by
ferdinand_ja_jp
秋を迎えて
森は静かに
秋を迎えていた
枯葉の囁き
川のせせらぎが
聞こえて
そこら中で金木犀が
香っていた
北の地方では
冬を知らせる雪虫の大群が
あちこちで目撃された
木の実の不作
川の氾濫
季節外れの開花
気候は容赦なく変化していて
自然はそれを
繊細にキャッチしていた
変化は唐突に見えて
兆しがちゃんとある
別に気にも留めないような
小さな変化も
君との暮らしの中で
生まれる細やかな変化も
ほんとうは
みんな感受していて
あらゆる生命体は
影響し合って
共存している
感謝の言葉で赤く染まった
木の葉は儚くも美しい
かくもそうありたいと
願うほどに
理想は理想のまま
空高く舞い上がり
現実と距離を置く
物憂げな太陽が
北風を歓迎していた
いつも陽気に見える
太陽だって
泣いた日々もあるのだから
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