見出し画像

はじめての主催イベント「朝のクフウ博〜明日の朝ごはん何食べる?〜」を開催するまでの物語

こんにちは。

朝のクフウを考えるメディアQuu&Fuu編集長の、にもふーです!

今月9月2日、わたしたちがはじめて主催したイベント『朝のクフウ博〜明日の朝ごはん何食べる?〜』を無事に開催することができました。お越しいただいた方々、また来られなかったけれど応援してくださっていた方々、ほんと〜〜にありがとうございます!

今はずっとかけっぱなしだったエンジンをやっと少し緩めて、落ち着いた生活を徐々に取り戻している最中です。そしてやっとこうして、このイベント開催を迎えるまでのふりかえりを書き起こしてみようと、筆をとっているところです。


イベントをやろうと決めてから約3ヶ月間。そのあいだで編集長のわたしが、どんなことにぶつかったり、気づいたり、感じたりしてきたのかを、ありのままに綴りたいと思います。これまでの人生には全くなかった、とっても濃くて、貴重な経験をしました。

今回のイベントは、本当にわたしたちだけの力では成し得なかったと思っています。まだQuu&Fuuを立ち上げて間もないわたしたちに快く協力していただいた素敵な出展者さんたちに恵まれたおかげで、このイベントは成立しました。こんな生まれたてのメディアの船に乗ってみようと思ってくださった方々がいたからこそ、いまこうして辿り着いてけている場所があるんだと、ひしひしと感じております。

いつかどこかのタイミングで、この記事を読み返したときに「よくやったなー!」とちょっとでも誇らしく思えたり、もしくは大事なことを忘れそうになったときに原点に立ち帰るためのヒントになったりしたらいいなあ、と思います。

・・・

1. 初のイベント計画、始動 (2023年5月中頃)

そもそもこのイベントを企画し始めたのは、今年の5月中頃。Quu&Fuuのメディアがスタートしたのは2023年4月の頭なので、この頃はまだ日ごろの発信方法も定まっていない時期でした。

とくに5月の頭は、なにをどうやって伝えればいいんだろう?とわたしが頭を抱えていた時期。自分がやりたくて始めたことに絶対的な正解なんてないからこそ、とにかくいろんな発信方法をためしては、ああでもないこうでもないと、試行錯誤の連続でした。

【とにかく色んな投稿をためしていた時期のQuu&Fuu】

そんな中「イベントをやろう!」と声をあげてくれたのが、副編集長のみなふーと編集部員のいけふー。元々「いつかイベントをやりたいね」と話してはいたものの、もっともっと先の話だと思っていたわたし。メディアとしてSNSでどんな発信をするかも定まっていないのに、いきなりイベントなんてやっちゃっていいの?と少し戸惑いもありました。Instagramで発信する画像やテキストこそがQuu&Fuuの心臓だと思っていたので、いまの状態でイベントをやっても、そこにわたしたちの想いをちゃんと乗せられる自信がまだなかったんです。

だけど、やると決めたからには、やるしかない。それに、このメンバーでイベントを成功させたら絶対たのしいじゃんか!「朝の工夫」というテーマに込めている思いを、画面上だけじゃなく空間をとおして伝えられたら、すごくいい。そんな生まれたての覚悟と小さな期待を頼りに、わたしは編集長として、3ヶ月後のイベントを成功させることをめざして動きはじめました。

2. スーパーマン参上!想像をカタチにする (2023年6月〜)


まず最初にとりかかったのはタイトル決め。編集部員のみんなで相談して「朝のクフウ博 〜明日の朝ごはん何食べる?〜」というタイトルに決まりました。

わたし自身の「明日の朝ごはんのことを考えながら眠る夜は、次の日を迎えるのがちょっとたのしみになる」という原体験をもとに、そんなワクワクを体感してもらえるイベントになったらいいな、という願いを込めました。これは、わたしがQuu&Fuu立ち上げたときからずっと胸に抱いていたものです。

今回のイベントのメインビジュアルとして描いたイラスト

そして不思議なことに、タイトルを決めた途端、それまでずっとぼんやりとしていた世界観のイメージがたちまち鮮やかになったんです。それと同時に「これまで育ててきたQuu&Fuuの想いをとことんカタチにした空間をつくり切りたい!!」という熱いスイッチが入ったのを、今でもおぼえています。

さて、イベントをやるからには、準備しなきゃいけないことはたくさんありました。みなふーの発案で、朝ごはんをテーマにしたマルシェイベントをやることに決めたわたしたち。会場決め、出展者あつめ、内装づくり、告知発信……ほかにも細かいこと含め、色々なやるべきことを書き出してみると、改めて「イベントって大変!!」と思い知らされました。

そして、わたしが当時とくに気にしていたのは「制作」の面。これまでSNSで発信するための素材はなんとか自分で作っていたけれど、絵を書いたり、デザインをしたりするのは好きでも、プロというわけではないわたしは、正直自分で作るもののクオリティに対する自信がずっとありませんでした。だけど、妥協なんてしたくないし、Quu&Fuuの世界観を落とし込んだ空間をつくりたい!そのためには、誰か頼れる存在が必要で…

そんなことを考えていたある日、わたしのことをよく知る編集部員のいけふーが、とある人物を紹介してくれました。

「ミルクマイスターっていう活動をしてるデザイナーの知り合いがいるんだけど、Quu&Fuuの話をしてみたらどう?」

いけふーは、色々な世界の第一線で活躍している人たちとのつながりがとにかく多い!わたしがなにか困ったときには「にもちゃんと合いそうだから」とか「にもちゃんにとって刺激になりそうだから」などの理由で、いつもいきなりスーパーマンを召喚してくれる。

そして、今回いけふーが召喚したスーパーマン。それが、今回のイベントにおいて絶対に欠かせない存在となった、ミルクマイスター®︎高砂さんでした。

【朝のクフウ博 トークイベント中の高砂さん(with みなふー・にもふー)】


最初にオンライン越しにお話ししたときから、なんてやわらかい方なんだろう!と思いました。やさしく朗らかな人当たりのやわらかさだけでなく、対応の柔軟さという面においても、本当に頼れる存在。「こんなものをつくりたくて…こんな感じで……」というわたしのふわふわすぎる脳内のイメージを汲み取るなり「はい、やってみます〜」と軽いかんじで返してくれる。

そして、なんと言っても驚くのがそのスピード感!わたしがデザインを依頼してから、上がってくるタイミングが速すぎて、それはもう目から鱗でした。その上、仕上がりめちゃくちゃ良い!!そんな神様のようなスーパーマンがやってきてから、それまでなんとなく抱えていた「制作」における不安感は、一気に軽くなったどころか、楽しみへと変わっていったのです。

高砂さんを加えた、新生・Quu&Fuu編集部。それまで言葉が中心だったやりとりに、デザインやイラストといった「画」の力が加わったことで、イメージはどんどん具体的になっていき、このときから編集部員たちの士気もぐんぐん上がっていった気がします。

朝のクフウ博 メインビジュアル


とくに、最初にこのイベントのビジュアルが高砂さんから上がってきたとき。それはもう「良い!!!!!」と全力で叫びました。今回のコンセプトをもとにわたしが描いた絵を中心に、高砂さんがほんとうに素敵にデザインしてくれました。タイトルのロゴをつくってれたのは、Quu&Fuuのロゴも手掛けたデザイナーのダダオさんです。

これを見てやっと「ああ、本当にイベントをやるんだなあ」という実感をもてたような気がしました。いわばイベントの顔となる部分を一番最初につくっていただいたことは、準備を進める上でとても良かったと思っています。それからは、早くイベントのお知らせをしたくて、毎日うずうずしていました。

この「Quu&Fuuらしい」と誰もが自然と口にしたくなるような世界観をもとに、会場の内装も次々と出来上がっていきました。

最初にわたしが描いたラフイメージは、こんな感じ。↓

【入って左側のブースゾーン・Quu&Fuuブースのイメージ】
【書き込みパネル&フォトゾーン・入って右側のブースゾーン・イベントスペースのイメージ】

これをもとに高砂さんが作ってくださった内装は、平面上では想像できなかった立体のデティールにも気が配られた、ほんとうに素敵なものでした。当日、みなさんがたくさん写真を撮ってくださっていたのも印象的で、空間づくりの楽しさと喜びを知りました。

【オリジナルトートバッグをかけていたツリーハンガー】(とってもかわいい…鳥さんもいる…)
【Quu&Fuuブースパネル】(木目調であったかい。イベントの世界観にぴったり)
【フォトブース】(これ足元のロゴ部分と背景の布の2層構造で、立体になっててイイですよね)
【朝ごはん書き込みパネル】(今でもわたしのデスクの隣にこれを置いて、眺めています)
【オリジナルトートバッグ】(グッズも可愛い!!まだ余ってるのでいつか配りたいな)


3. いよいよ情報公開!実感をとどける告知活動 (2023年8月2日〜)


イベントまであと1ヶ月!の8月2日。この日にイベントの情報解禁をしよう、と編集部員内で前もって決めていたので、この頃からはとにかく1人でも多くの人に知ってもらうための発信に力を入れました。

プレスリリースを出したり、メディア掲載の依頼を送ったり、出展してくださるお店にDMやパンフレットを置かせていただいたり…どれもはじめてのことだらけ。もちろんたくさんの人に来てもらいたいから、届けられる人の「数」を意識していていました。しかし、1つ1つの発信や依頼には「こういう気持ちでやっています」「こういうところを楽しんでもらえたら」という想いを素直に言葉にのせて、画面上でもできるだけそのままの温度感が伝わるようにしました。

Quu&Fuuは、メディアを立ち上げた当初から「実感をもって発信する」という姿勢をとにかく大事にしてきました。自分たちが良いと思ったもの、伝えたいと思ったことをなるべくセットにしながら、イベントや出展者さんについて紹介するようにしよう。そう編集部員内で決めてからは投稿の方針がぐっと定まり、Quu&Fuuらしさのある発信ができたなあと思います。

【イベント告知解禁後のInstagram投稿】
【編集部員の実感をもとにした出展者紹介(日本橋だし場 本店)】
【編集部員の実感をもとにした出展者紹介(onkä)】


Instagramに投稿するときの画像をつくるのも、テキストを書くのも、もちろん自分たちの手。すこしのズレやニュアンスの違いによっても伝わり方は変わってしまうから、メディアでの発信には思った以上に気をつかいます。だけど、あくまでもQuu&Fuuは自分たちの「実感」を伝えていくメディア。わたしの本当の心のなかと、パソコンに映る編集画面をこまめにいったりきたりしながら、文章を紡ぎます。

このとき、副編集長のみなふー、夏の頃から編集部員に加わってくださっている近江さんには、何度も何度も助けられました。こっちの表現の方が意図していることが伝わるかも、というアドバイスをくれたり、SNSで発信するからこそ気をつけなければいけない言葉づかいに関していつも真摯に向き合ってくれます。言葉を扱う仕事をしている2人がいつもそばに居てくれているからこそ、ほんとうの心と近いところを伝えようとするQuu&Fuuの発信は届けられているんだと思います。

いろんな視点に立って届け方について考えられる人は、メディアをつくる上で本当に必要不可欠な存在。イベントの集客に向けて今まで以上に多くの人に情報を届けたかったこの時期は、とくにそのことを強く感じました。

【真剣に商品の写真を撮る、副編集長みなふー】
【休憩中オフショットを撮られた近江さん】

4. そして、当日を迎える (2023年9月2日)


この他にも、イベント準備中のエピソードは本当にたくさんあって、とてもじゃないけれど書ききれない。ここまで数名の編集部員で作り上げてきたものは、Quu&Fuu初の主催イベント「朝のクフウ博~明日の朝ごはん何食べる?~」として、形になりました。

前日には備品の搬入をして、それ以外の内装準備はほとんどが当日の午前中の作業。間に合うかな!?とハラハラしていましたが、みんなのおかげでトラブルなく準備ができました。

壁に飾る装飾を手づくり中!

まずはここでひとまずホッとしたものの、時刻はいよいよオープン時間のお昼12時。実は正直、ここから17時のイベント終了までの5時間が、めっちゃくちゃあっという間で。わたしの体感では、たったの1時間くらいの出来事のように感じました。5時間って短いかもなあと思ってはいたものの、まさかこんなに早く過ぎてしまうなんて!笑

とはいえ、ほんとうにほんとうに、人生で一番濃い経験をした5時間でした。オープン直後から、ひっきりなしにたくさんの方が足を運んでくれて、気づいたら一時はスムーズに通路を歩けないほどの賑わいに。わたしたちが、自分たちの手でつくった空間のはずなのに、そこにたくさんのお客さんがいるだけで、なんだか自分の手からは遠く離れた別世界にいるような感覚でした。

これはわたしも予想していなかったのですが、自然と人と人の距離がすごく近いイベントになりました。理由の1つには、なんといっても出展者の皆さんの人柄の良さが表れていたから。準備の段階で何度もメールのやりとりをさせていただいていた時から、イベントに対してとても積極的になってくださっていたことは、わたしたちにとってもかなりの支えでした。お客さんを迎えるということにまだ不慣れだったわたしでしたが、出展者の皆さんがやわらかい笑顔でコミュニケーションをとられている様子から、商品を通じた空間のつくり方を学びました。

ブースの区切りがあるはずなのに、まったく境界を感じさせない関係性。みんながこの場をたのしむ気持ちを共有して、フラットに関わり合う場を生むことは、これからのQuu&Fuuがつくっていきたい世界そのものかもしれない、とわたしの中ではたしかな気づきとなりました。

・・・

さて、気づいたらこんなにも長いイベントレポートになっていました……ここに書いていることは、わたしがイベントで得られた経験のうちのほんの一部にすぎないし、名前を書けていないけれど本当はもっとたくさんの方に関わっていただきました。読んでいただいて分かると思うのですがが、これはイベントを実現させるというゴールに向かって1人1人の力が合わさったからこそ得られた結果です。まさかわたしの「朝っていいなあ」という実感を、こんなにたくさんの人に届けることになるなんて。けれどもこの経験は、広がりをつくっただけでなく、わたし自身の実感を深めることにもつながりました。Quu&Fuuを朝のメディアにしてよかった、やっぱり朝がすき、と改めて思いました。

冒頭にも書いたとおり、だれかに読んでほしいというよりも、ここには未来の自分に思い出してほしいことを中心に書きました。Quu&Fuuがこれからどんなふうに育っていくのか、どんなふうにみんなに受け入れられていくのか、まだまだ分からない事ばかりですが、わたしが今たしかに手にしている実感にはかならず価値があると信じています。

また、イベントを開催したいなと思っています。まだお知らせはできませんが、またお伝えできる日をぜひ待っていただけたら嬉しく思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
これからも、Quu&Fuuをどうぞよろしくお願いします。


Quu&Fuu編集長 にもふー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?