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The Life will be Beautiful.(人生はきっと素晴らしくなるだろう)

錦鯉の快挙についての真面目な感想を書こうと、録画を見直していると長谷川が頑張っているだけで泣けてしまって文字を書くに至らなくなる現象に陥ってしまうようになりました。

錦鯉がM1(2021)で優勝するまでの間、M1(2020)以降の姿を見つめ続けた人にとっては同じことが起きていてもおかしくはないようにぼくは思います。

そしてそれがどれぐらいのものかというと、そのM1(2020)でのCR雅紀を見返すだけで泣けてしまうほど。

CR雅紀にはダンスリーチがあります。

その中で長谷川が、のりのり雅紀(非公式名)という踊りを踊るコーナーがありますが、ぼくのようなにわか視聴者でもこののりのり雅紀とレーズンパンは見た目で損してるだけは何回も見たことがあるはず。

のりのり雅紀を特にピックアップした理由として、長谷川雅紀の人生がそこに詰まっているように思えるためです。

かつてホストだった長谷川にとって嫌でも身体に馴染んでしまったシャンパンコールにおけるリズム感と、絶対にすぐには真似できない個性を手にしたんだという格好良さ、そして端的な自己紹介が噛み合って至上に完成された一発芸に見えます。

つまり長谷川の人生を目にして、2021の優勝までがまるでシンデレラストーリーのように一瞬で目視できてしまう。長谷川の人生に寄り添えてしまう。長谷川雅紀という「錦鯉」と命名された映画の主人公に強く感情移入できてしまう。

ぼくには錦鯉が、長谷川も渡邉自身もそこまでを考えてブランディングしてきたとは思わない。しかしながらそれができないからといって彼らが不完全などということは微塵もなく、彼らの漫才は恐ろしいまでに計算されているためあそこまで面白く、優勝できたのだと思います。

そこについてもまたいずれすぐ。

そして、今回使わせていただいたテレビのスクリーンショットであるヘッダ画像を見てください。

金色の川を、両岸に錦鯉以外が陣取っている川を、錦鯉が泳いでいるように見えませんか?ぼくには見えます。ここまでM1グランプリという舞台が象徴的に造られているとはぼくはこれまで思わなかった。言い方が一気に悪くなりますが、所詮吉本興業の金にものを言わせた発表会だろう、あの社長がなんのペナルティを受けていない時点で、さらには初回以降の投票者の一人が業界を去った時点でM1自体がなくなったということはつまりそういうことだろう、と思うことも決して少なくはなかった。

もちろんさらに穿った見方をするのであれば、上記のように思う視聴者をケアするために、ちょうど今年は好感度調整をする年にするという裏工作があったかもしれない。ただ、錦鯉の優勝はそんな想像などどうでもよくなるほどの輝きに満ちていた。人生はあまりにも美しい。




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