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北乃利人
2018年12月23日 09:16
短い短い小説です。ここ最近の朝ときたら、人生の終わりみたいに重い。共働きの妻もまた、表情からそれと十分に伝わってくる。何時からこんな朝を迎えるようになってしまったのか。自分でもよく分からない。ただ、数年前に立ち上げた会社が傾きはじめている。そんな危機的状況が、大きく影を落としていることは間違いない。「なぜおれはこの仕事を始めてしまったのか」そんな後悔ばかりが思い浮かぶ。何より