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シリーズ:コロナと激動の消費者心理【10-12月期調査⑥】生命保険契約が急増?その原因は
企画・製作 株式会社矢野経済研究所 未来企画室
このシリーズでは、WEBアンケート定点観測調査(年4回実施)をもとに、日本の消費者の消費・心理・生活がコロナ禍でどのように変化したのかについて、気になるトピックを調査ごとにお届けしています。
当シリーズ投稿の趣旨や出典元の消費者調査につきましては、初回の記事でご紹介しておりますのでご覧ください。
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生命保険契約が急増?
「生命保険の契約や変更、見直し」の実施率と実施の見通しを調査した。下図は世代別の結果を示している。
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今回10-12月期の調査では、各世代とも生命保険の契約や変更、見直しの実施率が大きく上昇した。特にゆとり世代は、今回生命保険について何らかの変更を考えた人は5%にも上っている。いったい何があったのだろうか。
なぜゆとり世代の保険加入が特に急増したのか?原因は?
まず考えられるのは、営業活動の再開である。前回の7-9月期には第5波の感染拡大が到来し、保険等の営業活動があまり実施できていなかった可能性がある。しかし、今回10-12月期には、第5波は収束しており、またワクチン接種が普及したことにより、対面での営業活動がしやすくなった。このことにより、新規の契約や変更等が増加した可能性が考えられる。
また、8月の感染第5波では、連日陽性者数は過去最多を更新し、一時は東京で医療崩壊が危惧された。危機感が薄れてきていたとはいえ、拡大の最終局面には、人々は行動変容を迫られることとなった。この時の警戒感や、東京での医療逼迫の報道などから、感染を意識し、生命保険への意識が高まった可能性も考えられる。
また特に、ゆとり世代の上昇が顕著だ。第5波の感染拡大の際、特にゆとり世代は感染を身近に感じた可能性がある。第5波の感染拡大の際、20代の陽性者が多かったと考えられ、ゆとり世代の身近な人や、あるいは自身が陽性者になった人が多かったのではないだろうか。そのことによって、特にゆとり世代で保険加入への意識が高まった可能性も考えらえる。
出典:「コロナ禍の消費者心理・消費・生活を捉える定点調査2021」
※本シリーズの投稿内容はすべて執筆者の個人的な見解を示すものであり、執筆者が所属する団体等を代表する意見ではありません。また、投稿内容はいかなる投資を勧誘もしくは誘引するものではなく、また、一切の投資の助言あるいはその代替をするものではなく、また、資格を要する助言を行うものではありません。
今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。