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ビジネスモデルの正体

Co-BeingはWell-Beingの達成の後に現れる世界観であるが、これを叶える上でも、価値の階層構造を考え、そしてその源泉となる技術やサービス、感性を抽出し尽くす能力とそれを具現化する実践力は重要である。

かつてのMOTの学びにおいては、MBAさながらに「成功事例」と称して巨大利益を生み出したサービスを称賛し、そのサービスがどのようなサブサービスや技術、そして人材教育との関係性を一方的に明らかにしたと宣言し、それを成したビジネスをモデルと称して成功を祭り上げ、自らを卑下するおぞましい教育が成されていた。いくつかのビジネスモデルを並べて、共通項を抽出することで「成功の要因」というカンコツで生まれた秘伝のたれのような、今となっては何の役に立たない論文が増産されていた。技術の構築がフォアキャスティングによって成され、大きな投資資金の獲得者がM&Aで技術を行使する権利を私物化することが他社に優位な利益獲得資源と考えられてきた。

これは現在も行われていて、未来開拓の能力のある経営者は、売れる過去を資金に換え、新奇に投資を行い、挑戦を続けていくのに対し、過去にしがみつく経営者がそれを購入して砂上の楼閣を築き続ける。貨幣価値が生み出すWell-Beingを求め続けることは間違っては無いのかもしれないが、人が人として、他の人と結びつきをもって心の平穏を獲得するというCo-Beingの世界ははるか遠くにある。