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技術を創造しないと・・

我が国でMOTの大学院コースが立ち上がった2003年において、米国では「既に終わった学問である」とのレッテルを貼られていた事実がある。自社を成立させている、他社に対して優位性のあった技術を延命させ、その技術が成しえていることが対価を獲得している時間を長くしたいとの考えは、時代の変革を受け入れ、それに挑んでいく姿勢の海外においては旧態依然と捉えられるのは当然である。

改良改善こそが正義であって、革新を排除する思考においては旧態依然のMOTが日本に立ち上がったことは理解できる。そこにベンチマークが大好きな先生方が集まって、中小企業はどうのこうのと海外比較で論文にしているうちに、リーマンショックなどがおこり、結局、技術があっても経営出来ないではないかという勘違いを生み出し、脱MOTが叫ばれた。単に発展思考の無い中小企業が霧散していっただけなのですけどね。思考の転換が必要なのだ。技術経営の本質は、経営の為に新しい技術を生み出すことにあって、今ある技術で経営しようということではないのだ。