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誰からも愛されるたった2つのこと。

病院に勤めていると、年に数回は家族や病院スタッフ、誰からも愛される患者さんに出会います。

それは、なぜかおばぁちゃんが多いのですが、おじいちゃんも少なからずいます。

私の担当患者にもいま2人ほど誰からもかわいいと言われるおばぁちゃんがいます。

この「誰からも愛されるかわいいおばぁちゃん」は例外なくある共通点があります。

誰からも愛されるための条件

この誰からの愛されるおばぁちゃんは例外なく皆「謙虚」であり、いつも「笑顔」です。

必ずといって謙虚です。
常に誰か彼かに感謝して生きています。

多様する言葉は「お陰様」「ありがとう」です。

常日頃から、「今の私があるのは皆様のおかげ、ここまで生きられたのも皆様のおかげ、毎日が楽しいのも皆様のおかげ」そうした謙虚な姿勢であるから、必ず感謝を忘れないのです。

ありがとうの神様

わたしは以前、病院でありがとうの神様に出会ったことがあるのですが、
それはヒトの94歳のおばぁちゃんの形をしていて、いつもニコニコして笑顔を絶やしません。

そのおばあぁんを担当したのは3週間ほどだったのですが、1回のリハビリ時間に言われるありがとうの数は20回ぐらいで、ほぼ毎日それを繰り返されます。

2分に1回はありがとうと言われるのです。
担当した3週間で300回ぐらいのありがとうをいただきました。

そして、それは私だけではありません。その日、出会うすべての人にまず「ありがとう」と神様は微笑みます。

病室にいる人は皆痛みや不安を抱えており、部屋の空気は重くなりやすいのですが、おばぁちゃんの4人部屋はいつも空気が柔らかく、暖かい空気に包まれており、他の患者さんの表情も心做しかやわらかく感じます。

おばぁちゃんは部屋が変わってもまた行く先の部屋も明るくします。
いつも忙しなく、ピリピリした空気を放つ看護師さんも例外なく神様の前では笑顔になり、優しさを取り戻します。

家族も介護や身の周りの世話など非常に協力的であり、飾られている家族の写真も皆とっても素敵な笑顔で、みんなから愛されているのが伝わてきます。

笑顔とありがとうのスペシャルセットの威力は凄まじく、これはありがとうの神様に違いないと思いました。

そこで野暮だと思いましたが神様に聞いてみました。

「なぜそんなにありがとうを言うのですか?」

「私は94歳まで生かされてる。娘に生かされいる、こうして痛みがあっても皆さんに支えられて生きていられる。だからありがとう。」

この言葉を聞いたとき、以前読んだ小林正観さんの本を思い出しました。

人は迷惑をかけなければ生きていけない存在である、だからこそ自分の無力さを悟り、まわりに感謝して生きよう。

「ありがとう」を1万回唱えると幸せになり、2万5千回で涙があふれ出す。

5万回唱えると奇跡が起きる。
小林正観「100%幸せな1%の人々」より

1万回言うには一日10回の「ありがとう」で3年かかります。

2万5千回言うには7年半かかります。

5万回言うには14年もかかります。

そして、不平不満を1つ言うとありがとうが1つ消えるそうです。

ありがとうの神様は94歳、今までどれぐらいの「ありがとう」を言ってきたのでしょうか?

もう奇跡は起きたのでしょうか?

いや、まさにいま目の前で起きている、ありがとうの連鎖と周りにいる人達の笑顔、それこそが奇跡なんだと思います。

まとめ

誰からも愛されるヒトは常に謙虚であり、誰かに感謝して生きている。 

「ありがとう」の言葉は自分も相手も「笑顔」にする。

「ありがとう」を与え続けると、それは周り巡って自分に返ってくる。

感謝の心は人にだけ与えられている。
許せなくても、好きになれなくても、感謝することはできる。
                             小林 正観

皆様の励みがあり、こうして書き続けられています。

いつもお読みいただきありがとうございます。


感謝することの効用について知るための読書


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