幸せになろうとすれば成長してしまう

ここのところ、「成長」について考えている。
周りから「成長しろ」という圧力を受けることがある。
「成長しなければ」いけないという強迫観念を持っている人もいる。
果たして「成長」とはしなければいけないものなのだろうか？

子どものころは、なんでも初めてのことばかりで、初めての経験を通して、どんどん成長しているという感覚を持つことはたやすい。
身体もどんどん大きくなるからね。
でも、別に大きくなろうと思ってなるわけではない。
気がついたら成長してしまっている。

でも、人は誰でも、初めての人生を歩いている。
人生が２回目なんて人はいないよね。
だから、何歳になっても初めての経験をしている。
身体の成長が止まっても、人は成長し続けている。
経験を通して、成長してしまっている。

だから、「成長しなければ」と頑張る必要はない。
「早く成長しなければ」と焦る必要もない。
日々やってくる新しい経験から学びを得て、自分をアップデートしていく。
その成長はゆっくりでも確実に成長している。

歳を取ると、いろんなところが若いころから比べると、衰えていくように見える。
体力はなくなるし、しわは増えるし、徹夜はできなくなるし、疲れは取れないし、脂っこいものは食べられなくなる(笑)
でも、経験を積んで若いころにはわからなかったことがわかるようになる。
身体の衰えを知恵でカバーすることができるようになる。
成長する部分はちゃんと成長している。

人は、様々な経験を通して成長している。
自分なりの形に成長していく。

他人が求めるような形ではないかもしれないけど、他人のために生きているわけじゃない。
他人の期待に応えようとすると、自分を抑えなければいけない時が来る。
自分の希望とは違う努力を強いられる。
それは、他人の人生を生きているということ。
自分の人生を生きていないということ。

他人の期待に応えるのが「成長」ではない。
他人が望むように成長することが「成長」ではない。

過去の自分にはないものを手に入れること。
過去の自分とは違う自分になること。
それが成長と言うものなのではないだろうか？

どこを目指して成長すればよいのか。
それは、自分が幸せだと思えること。
不満があれば、その不満を解消するようにすればよい。
不満がないなら、成長しようとしなくていい。
幸せになろうとすれば、それでいい。
成長しようと頑張らなくても、幸せになろうとすればいい。

幸せになろうとすれば、人は自分の理想的な形に成長する。
無理やり型にはめなくて良いんだよなあ。