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嫌われることを怖れると好かれることも減るんじゃないかな

僕は小さな整体院を経営している。
お店を初めてから、かなりの長い間、お客さんに嫌われたら困る、と思っていた。

だから、言いたいことが言えなかった。

腰が痛い、膝が痛いと言っているお客さん。
明らかに太りすぎが原因なのに、気を使ってそこに触れられなかった。
体重を落としたほうがいいですよ、と言えなったのだ。

これは一つの例で、そのほかにも言えないことが沢山あった。
嫌われるのが怖かった。
せっかく来てくれたのだから、何とかリピーターにしようと、ああでもないこうでもないと、いろいろ考えた。

でも、それは誠実な態度ではないな、としばらくしてから気がついた。

相手がこちらを嫌うかどうかは、こちら側ではコントロールできない。
僕ができることは、お客さんのためになるアドバイスをすること。
専門家としての意見を言うことだ。
その結果、嫌われたら仕方がない。
そこまではコントロールできない。

そう開き直ったら、自分の気持ちも楽になった。
びくびくしなくなった。
自然体で接客ができるようになった。
ストレスが激減した。

じゃあ、それで売り上げが落ちたのかと言えば、そんなことはなかった。
むしろ、ファンが増えた。
小手先のテクニックなんて必要ない。
真摯に対応するだけのこと。
後は、お客さん自身が判断すればいいんだ。

嫌われないように。
そんなネガティブな気持ちではなくて、
その人のために何ができるか、を考えることが大切なんだ。

嫌われないよう、びくびくしながら、
自分の気持ちを押し殺していると、
好かれることが減るんじゃないかな。

自分がうつ状態に陥って、そこから這い上がってくる過程で考えたことなどを書いています。自分の思考を記録しておくことと、同じような苦しみを抱えている人の参考になればうれしいです。フォローとスキと、できればサポートをよろしくお願いします!