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勉強の本当の楽しさを知った

うつになるまで人生について悩んで、自分の健康を損なってまで働くことに疑問を感じて仕事を辞めて、自分が本当にやりたいことをやろうと決めて、トレーニング理論と整体技術を学ぶために、学校に入学した。

学校入学当時、僕は34歳だった。

未知の世界に飛び込む前はとても不安だったけれど、教室の扉を開けたら、そこには新しい世界が広がっていた。

いい大学に行って、いい会社に就職をする。
そんな人生の王道を外れてしまって、自分の足で人生を歩く決心をした。

そのスタートが、整体の専門学校だった。

こんなに気持ちが良くていいのか

整体の学校に始めていった日、実技の授業で、「今日は始めてだからまずは整体を受けてもらいましょう」と言われた。

実技の授業では、生徒が二人一組になって、施術をする人と受ける人になって練習をする。

僕が通った学校は、随時入学を受け付けているところだったので、すでに実技ができるようになっている先輩が何人もいた。
そこで、初めての人がやってくると、ある程度のベテランの先輩と組んで、その先輩が見本を見せてくれる。
見せてくれるというより、体験させてくれる、と言ったほうが良いかもしれない。

それで、その施術がものすごく気持ちがよくて、本当に心からリラックスしてしまった。

学校でこんなに気持ちよくなって良いのか?
なんて贅沢な、素晴らしい学校何ろう(笑)

って思った。

ここに来れば、毎日こんなに素晴らしい整体が受けられる。
もうそれだけで元が取れそうだ(笑)

興味があることを学ぶのは面白い

実技だけではなく、座学もものすごく面白くて楽しかった。
自分が興味を持っていることを学ぶということは、この上もなくエキサイティングで、楽しく、ワクワクすることを知った。

それまでの僕は、学校というところで行う勉強は苦痛を伴うものだと思い込んでいたのだ。
やりたくもない勉強をやらなければならない。
学んだことをどこまで覚えているかを試される試験を受けなければいけない。
試験を受けて良い成績をとらなければいけない。
友人たちと比較されて競争に勝たなければいけない。
そんな風に思い込んでいたのだ。

でも、この学校はすべてが違っていた。

定期試験なんてなかったし、随時入学だからみんなスタート時期が違うので、他人と比べる意味がなかった。
そして何よりも、自分が本当に知りたいと持っていることを教えてくれるわけだから、本当に楽しかったのだ。
そのうえ、気持ちいい思いもできるのだから最高だ(笑)

朝は10時から、夜の20時まで、2時間×4コマの授業を、飽きもせず毎日受けた。

学びの楽しさを初めて知った

学ぶことは楽しい。
その楽しさを知ってしまえば、興味を持ったことはどんどん知りたいと思う。
誰にも言われなくても、自分から学ぼうとする。

でも、興味がないことを無理やりやらされるのは苦痛。
毎日宿題を出されて、強制的に勉強をさせられる。
テストをされて、成績を付けられて、自尊心を傷つけられる。

そして、勉強は苦痛だけれども、やらなければならないもの。
勉強をしなければ、将来苦労する。
そういうイメージを植え付けてしまう今の学校教育は、なんだか間違えいているなあ、と改めて思った。

学校は、「勉強は楽しい」ということを教える場所であってほしい。

勉強の楽しさを教えてあげれば、子どもは勝手に勉強する。
好きなことを勉強すればいいんだ。
そして、その事で周りの人に役に立てるようになればいいんだ。
自分が得意なことで生きていけるんだって教えてあげれば、この先の人生も楽しくなるかも、って思うようになる。

僕は、この学校に通うことによって、34歳にもなって初めて学ぶ楽しさを知ったよ。
本当に、毎日が楽しかったからね。

(つづく)


自分がうつ状態に陥って、そこから這い上がってくる過程で考えたことなどを書いています。自分の思考を記録しておくことと、同じような苦しみを抱えている人の参考になればうれしいです。フォローとスキと、できればサポートをよろしくお願いします!