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サッカー部をフットサルの高校選手権で全国優勝させた、佐藤 亮のトレーニング

母校のフットサル指導にあたり、託されたつのタスク

2018年8月5日、JFA 第5回全日本U-18フットサル選手権大会は、帝京長岡高等学校(北信越地域第1代表/新潟県)の2大会ぶり、2度目の優勝で幕を閉じた。

そこに特別コーチとして加わっていたのが、元フットサル日本代表、現シュライカー大阪コーチの佐藤 亮だ。

「高校の同級生が監督をしていて、高校生の時の恩師も顧問をしている」という同校出身の佐藤 亮に、「フットサルの大会に出るにあたって力を貸して欲しい」と、白羽の矢が立った。

フットサルの大会(=JFA 第5回全日本U-18フットサル選手権大会)に向けて、佐藤 亮は、帝京長岡高サッカー部に、何を、どのように、伝えて行ったのかー。

佐藤へのリクエストは2つあった―。

1つは、「フットサルの大会で結果を残す」こと。もう1つは、「トップチームでの出場機会を掴めない子たちに、冬の高校サッカー選手権に向けて、這い上がって欲しい。(フットサルの大会に)勝って自信をつけたり、サッカーでは得られないフットサルの技術や戦術の刺激が入ることで、そういう選手が出てくること」が望まれた。

25人目以降の子たちへのフットサルレッスン

当初、フットサルの大会に挑むのは、トップチームの登録メンバーに入れない、25人目以降の選手たちの予定だった。

ところが・・・、トップチームが夏のインターハイで敗れたことで、フットサルの"全国大会"には、トップチームから6人が加わり、主力として戦うことになる。
※彼らはフットサルの練習は「3回のみ」で本番に向かうことになるが、その話は後ほど。

当初のメンバーに対してはトレーニングする期間もある程度あり、「トータルで12~13セッションは行うことができた」「大会前の2週間もフットサルのトレーニングを集中してできた」と言う。

具体的には『定位置攻撃』、『守備』、『セットプレー』、『数的有利』といったことを、「一通り、セッションとして行った」。

最初に始めたのは『定位置攻撃』の『2人組の関係』から、だった。

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