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ネガティブのまま

時にはポジティブになるけれども


日夜考えている。
夜毎考えている。
結局のところであるが、考えるという行為は、ネガティブの思考から始まるのではないかと思った。

周囲から求められるのはポジティブなことばかりだ。
Youtubeしかり、noteしかり。さまざまなSNSしかり。
より多くの人の目に移り、そして高評価を得られやすいのはやはりポジティブな内容の方が多いのが実情だろう。
別に悪いとは思ってはいない。求められることがポジティブの内容が多いと知っているし、わざわざ気分が気落ちするようなものを求める人は少ないのも理解している。
正直、マイナスな意見は無視に限る。

けれども、常に思考を回す為に必要なのはそのマイナスな方であり、ネガティブな思考なのだろう。
もしも、という思考が頭の中をよぎる。
明日、もしも。今日、これからもしも。
だからこれをしなければ。気を付けなければ。
足元がそれですくわれて転んでしまわないように、考えなければ。先を読まなければ。

別に他人の評価云々を求めてはいないわけではあるが、けれどもこの思考が間違ってはいないかという確認は欲しいわけだ。
ネガティブは結局、自信の無さから生まれる思考だからだと自分は思っているからだ。
この思考は、あっているのか。もしも間違っていたならば。そしたら次は何をすればよいのだろうか。

ポジティブであれば、こんな思考はできないだろう。
なんとなく、大丈夫だと根拠のない自信のもとにどこまでも突き進んでいけてしまい、思考をするという手順にまでは辿り着くことは早々に無い。
結果、成功したならばいつまでもその思考だろう。
けれども失敗をしたならば。
その結果、どうなるは自分は想像が出来ない。

なるようにしかならないと、常に思ってはいる。
自分がネガティブ思考のままに決め、そうして行動に移したから。
それ以上の考えに思い至ることが出来なかったから。その結果、良くなるか、それともより悪くなるか。現状維持か。
けどもネガディブであったがゆえに考え抜いた結果と思えば、別にどうということはない。
多少の後悔はあれど、次はこうしようと思考を切り替え、次に迫るネガディブに備えられるから。

ネガティブであることを、自分は別に悪いとは思ってはいない。
思考をするのを好んでいるということもあってか、それが苦でないし、むしろ他人のネガティブさえも聞いてみたいとさえ思える。
それこそが、人の思考の仕方について触れられる時だと思っているからだ。

自分にはたどり着かない思考の末の疑問が、自分にはなかった考え方に触れられる。そしてより深く思考が出来ると思っている。
自分一人の人生の内に得られるものなんて数に限りがあるものだし、結局は自分一人の経験でしか得られない。その結果凝り固まる思考は、とてもつまらないように思える。
だからこそ、周囲のネガティブから始まる思考の末の疑問というのは、自分の思考がより深みを増すことができる一つの手段だ。

これを書きながら、ちゃんと自分はクソだなと改めて思っている。

とにもかくにも、別にネガティブならネガティブなりに考えて、思考を回して、一つずつ片付けていくしかないなとは思う。
おそらくは片付かないが、それでもネガティブなものが解決すればポジティブにもなれるわけだし、思考の深みも増すのだから本当に悪いことではない。

とは言え、すべてをネガティブに取られてしまっても疲れるから、ポジティブも必要だろうなぁ、なんて思ったりもする。
だいたい二割ぐらいは欲しい。後は何とかなる。たぶん。
後はノリと勢いだ。

ネガディブは明るいところで考えた方が良い。
泥沼にはまってしまうから。
孤独感も、虚しさも、不安も全て理由を考えて。多くの同じような考えを持つ人達のそれらを見聞きして。
答えが見つからないで、どうしようもなくなったら、なるようになれと放り投げてやっていくしかない。
案外なんとかなった。

投げやりだ。
けど考え抜いた結果、そうした。ポジティブもネガディブも関係なく選んだのだから文句はない。

だってネガディブというマイナスからの出立なのだから、どの結果も良い方向に決まっている。
これ以上に悪く事はないだろうと分かり切っているのだ。だから投げやりになったとしてもだいたいは満足がいく結果になって、自分が許容できる結果になっただけなのだ。

そんなことを繰り返してる結果、自分はいつまでもネガディブのままになっている。
けども、文句はないし、満足している。
考えることは楽しいし、考えに至った悪い結果以上のことを事実、経験し続けているからだ。
むしろポジティブ思考のままに行った結果、想像していた時よりも悪い結果になって気落ちする方がより自分にとってダメージが大きすぎた。

だから自分はネガディブのままだ。
きっと変わることはないだろう。今のところは十分満足しているから。

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