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「不登校は育て方のせいじゃない」不登校の子を持つ親が余裕を持つために必要な2つのコツ

 「親として余裕を持ちたい」。そう思っていても、忙しい日々のなか気持ちの余裕を持ち続けるのは難しいことです。今回は、親子関係コーディネーターの大西りつ子さんに「親が余裕を持つためのコツ」をお聞きしてきました。看護師や養護教諭など色々な立場で子どもたちと向き合ってきた、大西さん。現在までの取り組みやお母さんたちに伝えたいことも、うかがいました(※写真は大西りつ子さん)。

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――大西さんのご経歴からお聞かせください。

 看護学校を卒業後、私は外科医病棟や救命救急・ICU、外来など、看護師として26年間勤務しました。看護師時代は、手術をされる方やターミナル期(終末期)の方などいろいろな方の看護に関わらせていただいて、今の自分の活動につながる気づきをたくさんいただきました。

 1番印象に残っているのは、救命救急・ICUに関わらせていただいたときの出来事です。当時は、疾患の重い方、集中して管理が必要な方などの看護にあたっていました。そのとき、自殺を図って意識がもうろうとしている、思春期のお子さんの看護をすることがあったんです。病室で話してみると、その子は「自分なんていないほうがいい」、「生きている意味なんてない」と私につぶやきました。衝撃を受けましたね。

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