見出し画像

ひきこもり経験者が語る「母にしてほしかったこと」

 今年6月、自民党のひきこもり支援推進議員連盟は、加藤勝信厚生労働大臣に対し、ひきこもりの定義の見直しを提言しました。現行の定義の「原則的に6カ月以上、家庭にとどまり続けている状態」について、早期支援の観点から期間の短縮を訴えています。厚労省では、2024年度中に新たなマニュアルを策定するとしています。そうしたなか、ひきこもり経験者らがつくる『ひきポス』という雑誌があるのをご存じでしょうか。最新号の特集のテーマは「ひきこもりと母」。ひきこもり経験者が語る「母親にしてほしかったこと」とは(※写真は『ひきポス』13号 HIKIPOS編集部編 500円税込)。

* * *

 ひきこもりについて、今回は、ひきこもり当事者などがつくる雑誌『ひきポス』をご紹介します。特集が毎号組まれる『ひきポス』の今回のテーマは「ひきこもりと母」。価値観のちがいや距離感、子どもと母のあいだの具体的なやり取り、死別、ひきこもり当事者自身が母になったことで気づいたことなど、ひきこもりと母子関係をめぐり、ひきこもり当事者たちの語りが詰まった1冊になっています。

本書では、不登校・ひきこもりを経験し、現在は一般社団法人ひきこもりUX会議の代表として活動する林恭子さんが、自身の母親と公開討論を行なった際の内容も掲載されています。

ここから先は

477字
こちらのマガジンを購読すると、月2回不登校に関するインタビューやコラム、最新ニュースなどを読むことができます。

『不登校新聞』note版

¥900 / 月 初月無料

日本で唯一の不登校専門紙です。創刊前年の夏休み明け前後に発生した中学生の自殺等をきっかけに、「学校に行くか死ぬかしないという状況を変えたい…