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【あれこれ】不登校と彩る音楽


音楽に救われたケンタさん。先月のラジオ記事に続いて2本目のご寄稿です。しかしあれですね。音楽といいラジオといい、僕と趣味近いですね。(スタッフ・古川)





前回の記事が多くの反響を頂けています。嬉しい!

僕は今まで、不登校の負の部分と戦ってきましたが、大人になり「なぜ自分が不登校になったのか?」を知りたいと思ったのと同時に、不登校という過去を使って何かしら自分の利益にする事は出来ないか?と模索しています。

不登校とは兄弟喧嘩みたいだと思っています。子供の頃は、訳も分からずイジメられていたけど、大人になればその時の兄弟の葛藤や不安を理解できてきました。僕は今、昔イジメてきた兄弟を受け入れて、共存しています。不登校という過去は消す必要もないし、受け入れてしまった方が早いと思ったからです。そして、仕返しといっちゃなんですが、面白い方向に不登校を利用してやるつもりです。これが不登校という兄弟への反撃の狼煙です笑

前回の続きに入る前に、皆さんにお聞きしたいのですが、皆さんはレジリエンスを持っていますか?不幸や辛い事があると、ネガティブな気持ちで落ち、時間の経過と共に回復しながら上がっていく力の名称です。回復力や弾性力とも言われます。僕はレジリエンスが昔から備わっていて、最終的にポジティブな状況に持って行くという愛すべきおバカスキルを備え付けています笑。同時に、ストレスを感じて落ちる回数にも自信があります。年齢を重ねても小さな事で落ち込み、その度に大人になっても絶望的な気持ちになって這い上がってきます。その度に僕は柔軟性やしなやかさ、人に対する優しさを獲得出来ている様な気がしています。反撃の狼煙を上げる事が出来たのはこのレジリエンスが高い事とが要因であったかもしれません。

今後の記事でもレジリエンスが出てくるかもしれません。それが僕の特徴です。ポジティブスキルのレジリエンスを持ちながら、同時に小さい事に日々落ち込む残念なネガティブさも兼ね揃えており、人間らしく泥臭い話になりそうです。あたたかい目で見て戴ければと思います。


不登校の頃、僕を支えてくれたもう一つの事

前回ラジオの存在が僕を救ってくれた話を書かせていただきました。その時期にラジオ以上にハマっていたことは’’音楽’’でした。夜になると隣の姉の部屋から流れてくる音楽。最初は気に留めていませんでしたが、習慣とは恐ろしいもので、何回も聴いてると馴染みが出てきてしまったのです。「次のタイミングにボーカルが入ってくるぞ!」とか「曲と曲の間の無音の時間のタイミング」だとかそういったレベルの話から始まり、気づいたら頭の中にメロディーが残っていました。当時、姉が聞いていたのはラルクアンシエル、GLAY、hide、椎名林檎、Chara、Coccoなどでした。僕の人生はこの時聞いていたhideから形成されてると言っても過言ではありません。

どんどんhideの曲に魅了されていった僕は、そのまま音楽雑誌「BANDやろうぜ!」を購読し始めます。こうして、どんどん新しい世界に連れて行ってくれるバンドの世界に憧れを持ち始めました。そして中学性の時DVDで見たXJAPANのLASTLIVEの紅という曲のギターソロで涙を流しながら感動をします。未だにこの時の衝撃は覚えていて「あ…自分の人生が変わる」とその時謎の確信がありました。この確信が当たり、将来的にはタワーレコードでCDを出す事が出来たのですが、この話はまたの機会で。

こうして、音楽大好きギター少年が誕生しました。
現在でも音楽を通じた人間関係が7割ほどです。hideとの出会いで人生の色彩が一気に美しくなったと感じています。学校に行かない昼間は遅く起き、登校できない罪悪感の中、小さな音でギターの練習をしていました。不登校あるあるなのかもしれませんが、18時以降の下校時刻を過ぎると何となく気分が解放された気がしてしまうので、アンプから出る音は大きくなりました笑。アンプの音量で自分の自信や自尊心を表現していたと今になって分かりやすい子供だったなと思います笑

時間が膨大にある事は不登校にとっての特権です。寂しい時間も沢山ありましたが、この時間の大半を音楽に費やすことができ、後の高校や大学で「ギターヒーロー」と呼ばれる為の大切な時間でもあるので、不登校の空白時間をどれだけその後の人生を彩るかという事を体感しています。大人になると、仕事や家庭の事で、時間がない事が課題になるので、将来の投資と考えれば不登校時の時間の使い方はその後の人生に影響が出てくると思います。

不登校の頃は、とにかくCDを安く手に入れて聞く事も大事にしました。知的好奇心が強い僕は、何でもいいから聞いてみたい!!という気持ちが強く、気になる音源は片っ端から聞いて情報を増やしていきました。当時はYoutubeもなくサブスクなども存在していない為、レンタルやブックオフに行って買っていました。これをDig(深堀りする)という文化であることは当時の僕は知りませんでいたが、大人になった今でもDig力は健在して、どこの国か分からない、なんのジャンルか分からないアンダーグラウンドな音楽などを調べる事が趣味になっています笑。Digが捗る現在では、Spotifyの視聴時間が世界のTOP3%に入るほどに成長し、情報をインプットする事に飽き足らず、音楽ブロガーとしてアウトプットする側にも回っています。このアウトプットを始めてから情報量がブーストアップし、シンガポールやタイのバンドからDMが来て、アーティスト本人とのやり取りする事もありました。アジアの発展国では日本のアニメ文化やアニソン文化が盛んで、一定数のオタク文化が流入し影響を受けている人達がいる事も知りました。まさか音楽好きから他国のオタク文化を感じる事が出来るとは思いませんでした笑

そんな僕も音楽の分野でもオタクと呼ばれる部類に入っているのだろうなと思っています。現在、バンド活動や作曲を行い、友達に楽曲提供などをして、収益やお返しの品などを貰っています。音楽理論なども勉強しましたが、どちらかというと独学の時間が膨大で、不登校の頃に訳も分からず闇雲に行っていた練習が感性を育み、オリジナリティを作り出せたかと思います。(単に練習が嫌いなだけ)

それと重要ながもう一つ。
音楽をやっていて良かった事は、「音楽を通じて協調性が育めた事」です。
不登校は自分の時間が多い反面、人との距離感やスピード感に苦労します。僕も成長過程でこの壁にぶち当たり、何回も落ち込みました。しかし、この苦悩にも音楽が僕を救ってくれました。どうやってこの困難を乗り越えたのか?音楽好きのギター少年はどうやって成長して行ったのか?このお話は次回に続きます。よかったら前回の記事も一緒に観てくださいね♪



この寄稿者の前回記事↓




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不登校ラボでは、連載【あれこれありましたが、】をnote内にておこなっています。

ここは、人生のはやいうちにつまづいてしまったさまざまな人が集まり、創作や出会いを通じて当時をもう一度ふり返る人生の研究所。かつてかかっていた”もや”を、いまのあなたが観察するところです。

寄稿連載【あれこれありましたが、】では、当時行きづまっていた私たちがいまどうやって生きているか。あれこれありましたが、よろしくやってる方々の日常や思考を寄せてもらい、連載しています。

読者からも寄稿作家を募集しています。学生時代に挫折をもつ人(不登校経験がなくても構いません)、学校に行きたくなかった日が1日でもある人、自分の文章をこの場で書いてみたいと感じる方は、ぜひ、スタッフ古川までご一報いただけますと幸いです。たくさんの方々のご参加、お待ちしております。
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