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日本高齢者難民問題③

御年80歳の未来さんと光里さん。
今日も井戸端会議で盛り上がる。
近くて遠い…未来のお話。

【前回のお話】
自宅にネット環境がない人。
家に居辛いづらい人達が、
コンビニにたむろする社会現象が話題に。

光里「未来さん、行ってきたよぅ」
未来「どこに?」

「みんなでコンビニ。
 Wi-Fi難民の人いっぱいいたぁ。
 でもピクニックみたいで楽しかったぁ」
「どこまで行ってきたの?」

「最初は近所のコンビニに行って、
 少し長居したからって、
 次のコンビニへ移動したぁ」
「お店に迷惑かけてないならいいけど」

「大丈夫。
 様子を常にうかがいながらだからぁ。
 お店が混み始めたら直ぐ移動ぅ。
 最後はねぇ電気屋さんにも行ったよぅ」
「電気屋?」

「そう。コンビニもそうだけど、
 電気屋さんの駐車場にも、
 Wi-Fi難民の人がたくさん居て、
 昔は行儀ぎょうぎの悪い人が、
 店内のテレビ前や、
 マッサージチェアに居座いすわって、
 トラブルになったんだってぇ」
「そんなとこへ、わざわざ行ったの?」

「違うのぅ。それは昔の話。
 問題になってお店と難民さんとで、
 話し合いがあってんだって。
 それでお店側からの提案で、
 巨大スクリーンを駐車場に設置
 すると難民さん以外のお客さんも、
 乗り合いで来るようになって、
 駐車場でスポーツ観戦や映画鑑賞
 迷惑なお客さんもいなくなって、
 電気屋さんはちょっとした、
 街の有名スポットになったのぅ」
「和解したのね」

「その店長さんがとっても良い人で、
 みんな居場所ができて喜んでたぁ」
「素敵ね。
 でもお店は出費ばかりで、
 それじゃあメリットないでしょ?」

「大丈夫ぅ。
 駐車場には無人販売機が、
 たくさん並んでて、
 みんなそこで買い物して、
 飲み食いしながら観戦してるぅ」
「店長さん…
 商売上手なやり手なのね


これは未来の話でありフィクションです。
でも30年後はさだかではない…。

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