エッセイ『ウミカゼ突行隊』#001初めてのキャンプ

数年前にキャンプをはじめた。

2015年5月30日、友人のタニがキャンプに誘ってきた。「あぁ、なんでキャンプなんかに行かないといけないんだよ」これが本音であった。

遡ることその2週間ほど前。当時ニートだったオイラは近所に勤めているタニとしょっちゅう飲んでいた中で、ふとキャンプの話になった。

彼の友達がキャンプをよくやっているという。道具はテントがあればできるという。じゃぁ行こうよってな感じで。

キャンプ前日までテントは買わなかった。できれば、そのまま頓挫してくれればいいと思っていたが、彼のモーレツな煽りでAmazonで4000円のテントを購入。翌日に届くAmazonを恨んだ。

つい最近まで現役で使っていた、このテント。今は最近キャンプを始めたキャンプ仲間に貰われて元気に活躍している。

そんな流れでキャンプ当日。見事に痛風が発作。足を引き摺りながら奥多摩の川井キャンプ場へ。スーパーで肉や魚、花火を買い込み、着いたのは夜の8時。

発情期の学生共がギャーギャー騒いでいる。こちらは痛風のおじさんと痛風じゃないおじさんの2人。圧倒的負け感を感じながら静かな川沿いに移動。

早速、アジの干物やらホタテやらを焼き始めた。

さあ、食べよう。パクリ。なんだ!このウマさは!!!

さて、酒を飲もう。グビリ。なんだ!このウマさは!!

今では野外補正と呼んでいるこの“外で食べるウマ”さに感動に浸っていると、雨が降ってきた。

スーパーオザム 青梅新町店で買ったなんの変哲もないホタテ。ウマすぎてビビった。

今では野外補正と呼んでいるこの“外で食べるウマ”さに感動に浸っていると、雨が降ってきた。
テントに逃げ込み寝ることに。転がる石の上にテント、寝袋もシートもなく寝る。痛い。

雨が強くなると、テントに当たる雨の音が妙に心地よくなってきて石が体に刺さりながらも快眠ができた。

翌日は快晴。キャンプ場の近くにある「つるつる温泉」に寄って帰った。

つるつる温泉の泉質はアルカリ性単純温泉。無色で若干硫化水素臭あり。
大人 3時間820円 子供 3時間410円

オイラは帰りにアウトドアショップ(OUTDOOR WORLD東大和店)でキャンプ道具を一式そろえた。

翌週から正気を失った様にキャンプをしに出かけた。

これがオイラのアウトドアライフの始まりだ。
気づくと年間70回キャンプに行っていた。

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