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ふたしき
2021年9月27日 22:30
風に吹かれた人形が、カタカタ音を立てました。 パカっと開いた頭の蓋が、風の力で開いたり閉じたりを繰り返します。 露天で売りに出されていた頃は、大きな飴を頭に入れられていましたが今は空っぽ。飴を失った人形は用無しとばかりに、道端に投げ捨てられてしまったのです。たまたまそこに生えていた、大きな胡桃の木の下に。 偶然とは不思議なものです。それに、不思議であるからこそ偶然といえます。 言い方を