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#3 ふたりのチーム育児

私は、いま小学校2年生の息子がいます。
息子が産まれて、あっという間に8年。

正直言って、子育てを自信もってできたことは一度もなく、それでも何とかここまでやってこれたのは、夫との「チーム育児」のおかげだなと思っています。

とは言え、最初からそんなにうまくいっていた訳でもなく、私なりに紆余曲折あって、ここまできたという感じです。 

対等な立場からスタートしていたけど

夫は、同じ会社で勤めていた1つ上の先輩。

先輩といえど、同じ会社で同じ職種。
なので、対等な立場から「子育て」をスタートできたのが良かったなと思います。

もともと育休を取ったあとに仕事に復帰する予定だったこともあり、「共働き」は私たち夫婦にとって、自然な流れでした。

最初の壁となったのは、「保育園に入れるかどうか問題」

待機児童ワーストと言われる地区に住んでいて、子どもが1歳になったときの入園競争率は高く、なんとか0歳で入園しようと必死でした。
「とにかく保活は早めにはじめた方がいいよ」という先輩のアドバイスをもとに、産休に入る前から、20園以上の候補をあたっていました。
 
それでも「すでに、100数十人待ちです。」と言われることもあり、半ば絶望の気持ちがありました。

保活にしても、出産前のもろもろの準備にしても、どうしても女性が主導になりがちなので、どんどん夫を巻き込んで、チーム育児の土台をつくっていくのが良いかと思います。

順調に対等な立場として、やっていたかと当時は思っていたのですが、いま思い返すと「母親なんだから、私がやらなきゃ」という思い込みがありました。 

はじめが肝心

保活の甲斐もあって、無事に保育園が決まりました。

次に悩むのは、育休明けて復帰するときに、「時短にするかフルタイムにするか問題」

共働きで、対等な関係であることが前提だったため、私はフルタイムで復帰することに。

深く考えずに、保育園の「送り」担当は夫で、「迎え」担当は私になりました。

これを基本形にしていたのは、周りでそうしている人が多かったからです。

前にこちらのnoteを書いたのですが、

保育園の「送り」と「迎え」を分担していることは、対等なようで、実は対等ではなかったんです。

「送り」よりも「迎え」にひもづくタスクが多いし、定時に退社しなければいけないプレッシャーが大きい。そして、自分の時間は持ちづらい。

つまり、「迎え」の方が負担が大きいことに、やってみて気がついたんです。
 
何事も、はじめが肝心。

一回スタートしたものを、後から変えるのはパワーがいることで、「もっと自分の時間が欲しい」と思った私は、徐々に「送り」と「迎え」の分担を見直していきました。

最初は週1回くらい、私が「送り」で、夫が「迎え」を担当してもらうようお願いするところから。

でも、「変わってもらうのも申し訳ないな・・」とか「変わって欲しいんだけど、お願い!」と言うのが、実はけっこう負担だったんですよね。 

「母親」=「家事、お迎え」からの脱却

そんな私たちの転機になったのは、NewsPicksというメディアで「母親をアップデートせよ」のテーマで番組があったこと。

ちゃんと家事育児をしたい気持ちはあるけど中途半端だし、仕事もめいっぱいできない気もしている、そして自分の時間を持とうとすると申し訳ない気持ちを感じていました。

一般的には、夫の”協力”もあって、めちゃくちゃ恵まれた環境であるはずなのに。。なんだかモヤモヤしていて。

「母親」=「家事、お迎え」からの脱却

を番組のなかで相談しました。

この番組に出演されていた花まる学習会の高濱先生と、メディアアーティスト・落合陽一さんのアドバイスが秀逸で、自分のなかの思いこみを良い意味で壊していただきました。

いただいたアドバイスはこちら。

  • 夫やサポーターは、「優秀な部下」だと思え。

  • 「タスク」に落として、「タスク」でお願いしよう。

  • たとえば、お迎えの用意を固定するとか。(月・水・金は、夫がお迎え)

  • 家にホワイトボードを置こう。

  • ホワイトボードにはタスクや、言葉で伝わらないことを書こう。

  • Googleカレンダーで、スケジュールを共有しよう。

話を聞いていて、「なんだか仕事っぽい」と思いました。

仕事をチームでやるときは、いちいち罪悪感を持ったりしないし、ある意味仕事として割り切れる。
それと同じように「チーム育児をマネジメントする気持ちでやればいいんだ」と。

ちなみに、ここでいう「チーム」とは家族に閉じる必要はなく、外部のサポーターや、行政のサービスなども含めています。

ホワイトボードは使ってないですが、Googleカレンダーでスケジュールを共有するとか、シフトを組むとか、タスクを分担するとか、ある意味ドライにやることが、チーム育児には大切なんだと気づきました。

任せるところは、任せる。
手放すところは、手放す。

この番組観覧をきっかけに、それまで私と夫で、7対3くらいの分担でやっていたのが、5対5に移行していきました。
そして、気づけば今では3対7くらいになっていると思います。

息子が寝る時間にミーティングが入っていることも多くて、「ママはミーティングばっかり」とよく言われます。
息子は、完全にパパっ子です。

「やっぱり、子どもはママが一番だよね」とか「子どもはママがいないと寝られないのよね。」という言説に、まったく共感できず、ちょっとさみしい気持ちすらある今日この頃です。

そんな私たち夫婦のあり方や、自分の人生をおもしろくするためのヒントをいつももらえているのが、先ほどの番組観覧をきっかけに立ち上げた「母親アップデートコミュニティ」。

今コミュニティのメンバーを募集中ですので、もしご興味持っていただいた方は、こちらのページを見ていただけますとうれしいです!




一般社団法人母親アップデート 代表理事  なつみっくすさん

母親アップデートコミュニティ(HUC)発起人。一般社団法人母親アップデート代表理事。「母親を、もっとおもしろく。」をビジョンに、ひとりひとりの個性が解放される社会にしたい、という思いでコミュニティを運営している。

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