「保育園の送りをやってるよ」は、対等ではない
4月から、保育園の入園や、慣らし保育、育休からの復帰など、新しい生活が始まる方が多いと思います。
この時期に、改めて考えたいのが、保育園の「送り」と「迎え」。
私が初めて保育園に子どもを預けるようになったとき、なんとなく保育園の「送り」と「迎え」を夫と分担すれば良いと思っていました。
うちの家庭だけではなく、よく聞くのが、
保育園の「送り」はパパ。
保育園の「迎え」はママ。
という構図です。
「送り」と「迎え」は、ぜんぜん対等じゃなかった
実際に「送り」と「迎え」をやってみて気づいたことなんですが、ぜんぜん対等じゃなかったんですよね。。
ひもづくタスクが、異なる。
・送り ・・・ 子どもが起きる。着替える。朝ごはんを食べる。保育園の準備をする。保育園に送る。
・迎え ・・・ 保育園に迎えに行く。先生と当日の様子を話す。夕飯の買い物をする。夕飯の準備をする。食べる。お風呂の準備をする。寝かしつけ。「子どもが小さい時は、熱を出した」などで、早めにお迎えするケースも発生する。
迎えのほうが、ひもづくタスクの数が多いし、重い。
もちろん、迎えの後のタスクすべてがひもづいている訳でもないのですが、実際にやってみて、「送り」はパパ、「迎え」はママで対等に分担できていると思ったら、ぜんぜん違ったんです。
必ず、お迎え時間を守らなきゃというプレッシャーと戦いながら、仕事を調整して、お迎えに間に合う必要があります。
保育園の先生も、「迎え」をメインでしているママに、「熱が出ました」って連絡が入ってくるんですよね。。
「保育園のお迎え日数」を育児参加のバロメーターに
千葉市の男性の育児参加の取り組みが、すばらしいんです。
この記事にもあるように、ポイントは「保育園のお迎え日数」を育児参加のバロメーターにしたこと。
記事から引用します。
熊谷市長が「男性の子育て参加」の指標としている数字は、実は育休取得率ではなく、休業期間でもない。普段の「保育園のお迎え日数」という。
自身も現在小学生になった子どもたちの保育園の送り迎えを、市長の業務の傍らに行ってきた。そこで気付いたのが「送りは父親はいるが、迎えに来るのはほぼ母親ばかり。いかに母親ばかりが犠牲になっているか」ということだった。
保育園を管轄する自治体の長としても、保育士から声を聞く「お迎え」の時間は貴重だったという。「私は送りは評価しない。仕事に調整をつけて迎えにいき、子どものその日の様子を聞いたり、保育士さんと会話して気付きを得ることが、本当の育児。だから迎えに行った日をバロメーターにすることにしたんです」
ここ3年ほど、各局で保育園児等がいる男性職員の「お迎え日数」を管理。課長クラス以上の職員には全員、部下のライフ・ワーク・バランスを支援する「イクボス宣言」をしてもらい、「お迎え日数」の数値を上げさせた。
「送り」はパパ、「迎え」はママを、じょじょにずらしていきました
我が家は、最初は「送り」はパパ、「迎え」はママを、なんとなく選んでしまっていました。
途中から、「あれ、これってぜんぜん対等じゃないじゃん?」「私ばっかりやってない?」と気づき、でも「送りと迎えは、半々にやっているから。」という感じにモヤモヤしていました。
そして、じょじょに「送り」と「迎え」の分担を、ずらしていきました。
Googleカレンダーで、「迎え」をパパに行ってもらう日を指定して、その日の「送り」は私が行く。
口頭でいちいち調整すると、なんかストレスになるので、Googleカレンダーのツールでの調整にしました。
「送り」を自分がしなくていい日は、自分が参加したい講演会やイベントにも行けるようになり、自分のやりたいことに時間も使えるようになっていったんですよね。
いま思い返せば、「送り」はパパ、「迎え」はママを、なんとなく決めてしまって、なんとなくスタートしてしまったことが、そもそも違ってたなと。
私自身が、ママが「迎え」に行くものって、勝手に思い込んでいただけだったんです。
やっぱり、はじめが肝心。
「なんとなく」「周りがそうしているから」ではなく、自分がどうしたいかを大事にしながら、家事育児の分担は話し合っていければ良かったなと思います。