マガジンのカバー画像

「もう一度旅に出る前に」仁科勝介(かつお)

40
日本の全市町村を回った写真家、仁科勝介さんによる連載がはじまります。 2023年、もう一度日本を巡る旅をはじめるその前に、仁科さんがやってみたいこと、挑戦してみたいことを書き残… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

『もう一度旅に出る前に』40 出発計画 文・写真 仁科勝介(かつお)

旅のスタートの計画を立てた。もちろん変わってしまう可能性もあるけれど、ほぼ決定だ。 今回…

『もう一度旅に出る前に』39 地名と漢字 文・写真 仁科勝介(かつお)

以前、立川市にある国立国語研究所という施設に伺った。お会いしたのは言語の研究をしている高…

『もう一度旅に出る前に』38 距離感 文・写真 仁科勝介(かつお)

訪問という形になる。岡山から東京まで新幹線で3時間。実費だし夜行バスに頼りたくもなるけれ…

『もう一度旅に出る前に』37式辞 文・写真 仁科勝介(かつお)

2月28日、東京の部屋を引き払う日。朝、寝袋から抜け出して屋上へ。オレンジ色の朝焼けが、…

『もう一度旅に出る前に』36 『2266』 文・写真 仁科勝介(かつお)

およそ北海道3周分。と考えても、多いのか少ないのか、判然とはしないものの、忘れないように…

『もう一度旅に出る前に』35 Hurry but no rush 文・写真 仁科勝介(かつお)

着々か、だくだくかはわからないが、旅の準備は進んでいる。 先日、仰向けになり、口をおおき…

『もう一度旅に出る前に』34 立春 文・写真 仁科勝介(かつお)

2月4日の立春がやって来ると、「あと戻りできないな」と感じる。「立春」を迎えたら、もう引き返せない。プロ野球では2月1日に春季キャンプが始まることを「球春到来」と呼ぶが、選手もこの日を迎えるにあたって、腹を括っているのではないか。シーズンは2月から10月まで長い。それに似たようなことを思う。 と、春がはじまる気持ちで、やりたい計画をいくつか。基本的には旅をしながら、Webサイトの『ふるさとの手帖』を更新したい。全市町村を巡ったときは、旅の完成によってサイト上で市町村を検索で

『もう一度旅に出る前に』33 準備の進捗率 文・写真 仁科勝介(かつお)

今、旅の準備がどれぐらいの進捗率か、深呼吸して想像すると、33.3%ぐらいではないだろうか。…

『もう一度旅に出る前に』32 スーパーカブにお詫びして 文・写真 仁科勝介(かつお)

男の言い訳の多くがダサくなってしまうように、ぼくが今更スーパーカブに謝りたいと言ったとこ…

『もう一度旅に出る前に』31 地味な感じ 文・写真 仁科勝介(かつお)

部屋の荷物整理がはじまった。引っ越しは2月か3月のつもりだが、少しずつ実家へ荷物を移すの…

『もう一度旅に出る前に』30 ガラケーとスマホ 文・写真 仁科勝介(かつお)

年末にスマホを解約してガラケーに変えた。ぐんぐん加速する時代から逃げ出して、2000年代前後…

『もう一度旅に出る前に』29 そして進もう 文・写真 仁科勝介(かつお)

1年間のことを、いざペンを持って文字にしようとすると、反省することばかりで、自己嫌悪にな…

『もう一度旅に出る前に』28 それから 文・写真 仁科勝介(かつお)

先週更新を飛ばしてしまったのは、体調芳しくなく、ほかの仕事も休ませてもらっていたからとい…

『もう一度旅に出る前に』27 手紙よこせよ 文・写真 仁科勝介(かつお)

「いつから旅に行くの?」と聞かれることが増えてきた。「来年の春ですね」と言う。すると、半分ぐらいの確率で、「東京からは出るの?」と聞かれる。「住所不定の無職です」と言うと、引かれる。あ、それは引っ越して、実家に拠点を戻すということですよね、うんすんかんすん‥‥。 上京したときからお世話になっている、カメラマンの方々がいる。みなさん共通して、同じ写真学校を出ていらっしゃる。同じ写真学校を出ていると、やはりつながりが残っていて、ひとりでは出来ない仕事を、一緒にやるということを知