見出し画像

【風水体験記#6】風水は誤解が9割(大衆向けのマーケティングのようなもの)

(風水体験記の目次はこちら)

こんにちは。常見多聞です。

今回は特に、#0で伝えた通り、忖度なしで実直に書いていくことになりそうです。

世の中の様々な分野の専門家達が
自身の専門分野について、一般的な認識が誤解されていると感じることは多々あると思います。

一般人素人にはわからない世界、本物は本物に触れないとわからない、ということですが、
風水や占術もひどく誤解されています。

私が「いわゆる風水」と「中国伝統風水」を分けて話している理由もここにあります。
(はっきりいって面倒くさいですが)

大衆心理から生じる芋蔓式の安易な解釈が、中国伝統風水の本来の知名度を大いに下げていると思います。

この記事のタイトルに「9割が誤解」とありますが、つまり、市販の書籍の9割が該当するということです。

これが元で過去の風水鑑定で困ったクレームが発生したこともあり、個人的にはとても迷惑しており、今回はその話とクレームの体験談について話してみます。


風水の誤解リスト


実はあげたらキリがありません。
これはほんの一部です。

  1. 西に黄色

  2. 色や五行をすぐに使いたがる

  3. インテリアをすぐに語る

  4. 気学・家相・八卦・方位ですぐに判断する

  5. 生まれ年からすぐに語る

  6. もっともらしくトイレを語る

  7. もっともらしく財布や持ち物を語る

  8. いつの間に心理の話にすり替わっている

  9. 片付けと結びつける

  10. 盛り塩、水晶、パワーストーン、アロマ等の話をする

  11. どの流派・手法かわからない風水

  12. 鬼門や裏鬼門の話をする

  13. 財運の水と五行の水の区別がつかない

  14. もっともらしく造花は凶と主張する

  15. 冷蔵庫の上に電子レンジはダメと語る

  16. 観葉植物をもっともらしく語る

  17. パワースポット、神社仏閣と結びつける

  18. 方位分割に30度60度を使う

  19. 「〇〇風水」が流派名でない場合

  20. 中国原書に基づかない風水


詳しい解説はこちらのページ下段でも見れます(有料)


誤解風水の情報は大衆向けのマーケティング


誤解風水の情報は

  • 専門知識不要

  • もっともらしい理屈

  • 誰でも簡単にすぐできそう

  • 専門知識を勉強する必要がない

  • 本気じゃない人でもやった気分になれる

というマーケティング手法と変わらない、わけです。

こういうのは、特に風水に限ったことではありませんが、この世界は目に見えないようなところもあるので、商売目的の人が言いたい放題の世界です。

歴史にもあるように、真実の情報マイノリティに宿ります。大衆の群がる情報に、中国伝統風水はありません。


誤解風水を語っている本人も気づいていない場合がある


私は上記リストの情報に誤りがあるというだけで、決してその風水を語っている人を批判するつもりはありません、と言いたいのですが、やっぱり批判せざるを得ません。

なぜなら、このような情報を語るには以下の2つの理由しかないからです。

  1. 誤解風水とわかっていて発信している

  2. 誤解風水と気づかずに発信している

1は悪質ですが、2がなぜダメかというと、明らかにお勉強不足だからです。

大抵は、日本の誤解本を読んでそのまま鵜呑みにしたり、そういうことを語る人に習って、疑いもせずに信じ込んでいるからです。

お勉強が進めば、必ず1割の本格的な風水の本にたどり着いたり、中国の書籍へと必ずたどり着き、本物の姿に気づくはずです。

公の場で発信するならば、それくらいの責任感を持ってすべきだと思いますが、この世界は特に国家資格とかもないので、ブログを書くノリでプロを名乗る趣味の延長の人が多いため、情報の質がとても低いです。

例えば、キリスト教について発信するのならば、その人は必ず「聖書」は読んでいるはずです。

いわゆるバイブル本的な、それは必ず抑えておかなければ語る資格がないものを抑えずに、明らかにお勉強サボって発信している、ということです。

その意識とお勉強が足りない人の情報を読み、大衆が大衆へと伝達して、量だけで言えば誤解蔓延しているのが現状です。

風水ならば、本場の確かな情報を確認すべきであり、なぜならば私達は風水を学ぶにあたり、外国人だからです。


中国原書を元に現代に合わせて風水を使う


例えば、写真は『地理弁解直解』という玄空飛星派の風水の原書です。

こういう本にある「原理原則」を守りつつ、現代に合う形で活かして行うのが現代の風水の本来の姿(中国伝統風水)です。

ここにある「原理原則」は、上記に挙げたリストを1つも満たすことはありません。


本場の老師にバカにされている日本人の風水


中国の書籍には、上記のリストの類は一切ありません。

例えば、YouTubeである本場の老師が質問に答えていました。

「鬼門って言葉を聞いたのですが何ですか」

老師は鼻で笑い、「あー日本人が言っているやつね。」とバカにしておりました(笑)

ちょっと悔しいですが、それが現状です。

海外のお寿司のお店をテレビ番組のカメラが捉えて、お寿司職人でない私たちでも、海外のお寿司はちょっと変だねーと思うように、日本の風水も変だと思われているわけです。


風水鑑定の現場で遭遇した誤解から生まれた困ったクレーム


まあ、そういうわけでして、日本人の大抵の方は、風水を誤解しており、それがメディアに出回っているため、それが本当のことだと誤解されることから、過去に困ったクレームが発生したこともあります。

ある女性の経営者の方の自宅の風水鑑定に訪問し、後日鑑定書を送りました。

そうしたら、山のような質問リストのメールが届きました。

あのメール、いま思い出すだけでも、気持ち悪い。。。

〇〇の色はどうしたらいいですか?
△△の色はどうしたらいいですか?
※※の色はどうしたらいいですか?
◎◎の色はどうしたらいいですか?
□□の色はどうしたらいいですか?
▽▽の色はどうしたらいいですか?
◇◇の色はどうしたらいいですか?

という文面が延々と続く。。。

あーキモい、恐い (ノД`)

とりあえず、
全部無関係で風水としては、何の影響もないと説明し、

「お好きな色を自由に使ってください」

とお返事したのですが、

手を抜くな、ちゃんと風水の鑑定をしろ
というクレームのお返事が来ました。

それから何を言っても無駄でした。

幻想の神話化というのは、どうしようもないです。

この経験をしてから、風水鑑定の際には、まず一番最初に風水の誤解を解く説明をしてから作業に入るようにしています。

何となく、変だと思っていました、という人が意外と多いので、あのクレームも無駄ではなかったです。

てばは、また🫡

続きをよむ


風水コンサルティング見聞堂
風水大学

この記事が参加している募集

業界あるある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?