ドイツ語で読むドイツサッカー戦術書#04 "フォーメーション"と"システム"は違う
本ブログでは、私がドイツで買ったドイツサッカーの戦術の解説本を趣味の範疇で自分なりに翻訳・意訳し、独自の考察を加えたものです。
【質問】いきなりですが、フォーメーションと、システムの違いについて説明できますか??
>>厳密に言えばフォーメーションは、プレーヤーがどのように空間を占有するか。
一方、システムという言葉は、このフォーメーションを選手たちがどのように実行するかという問題を指している。
2つのチームが同じフォーメーションをとっても、ピッチ上ではまったく異なるシステムを展開することができる。
2つのチームは同じフォーメーションでプレーすることはできるが、全く異なるシステムでプレーしている。<<
ここで紹介されている例は、2010年の南アフリカW杯決勝のスペイン対オランダ。どちらも4-2-3-1のフォーメーションを採用。
ここからは、考えて頂きたいのですが手短にいうとフォーメーション以外は共通点がほとんどないのです。
このゲームにおいて、スペインとオランダは同じようなプレースタイルだったでしょうか?
覚えていない、知らないという方、どういった予想ができるでしょうか。
結果をお伝えすると、スペインは自陣でボールを回し続けるのが得意、それを長時間続けることで攻守を行うことに対し、オランダはカウンターを狙ったりとフィジカルや速さという持ち味を最大限に生かす戦い方でした。
このゲームにおいてはすなわち
両チームフォーメーションは同じだが、システムは全く違う という結論で閉めたいと思います。
PS: なんと!現在この試合FIFA公式でフルで見れます!
https://www.fifa.com/fifaplus/ja/watch/7EHrmMBlG7zt4ycAYCVy4d
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