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『殺人の品格』が翻訳ミステリー大賞シンジケートで紹介されました

藤原友代さんによる韓国の小説に関する連載で紹介

翻訳ミステリーに関する豊富な情報が集められているサイト「翻訳ミステリー大賞シンジケート」内で、翻訳者の藤原友代さんが連載中の「【不定期連載】K文学をあなたに~韓国ジャンル小説ノススメ~」にて昨年2019年7月に発売された韓国の小説『殺人の品格』を紹介していただきました。

藤原友代さま、ありがとうございます!

『殺人の品格』は四六判、460ページの単行本なので正確には「海外文庫」ではないのですが、せっかくの機会ですのでこのnoteでも紹介させていただきます。

愛の不時着・地獄編

詳しいあらすじやポイントは藤原さんの連載に書いてくださっているのでそちらをお読みいただければと思うのですが、『殺人の品格』は一言で言ってしまえば大変不穏な小説です。

不穏な小説なのですが、その残酷さからなのか発売前から一部の社員の間で話題になっていた作品です。

月に一度営業セクションの社員が集まり、翌月に刊行される商品の内容等を共有する会議があるのですが、その会議で説明していた一般書担当の先輩の声にも熱がこもっていたのを覚えてます。

私も会議後すぐにゲラを読み終え、苦い読後感を味わいました。

こちらは弊社販売促進部Twitterの中の人のツイート。「うっかり読み始めたら続きが気になってやめられない!とまらない!」そうです。

同じく中の人。確かに表紙も背表紙もカッコいいです。

帯に「あるのは、底なしの絶望。」とある通り、この小説には最後まで果てしない絶望感が広がっています。

ちなみに担当編集はこの作品のことを「愛の不時着・地獄編」と言っていて、私はこの言い回しを気に入っています。

韓国人の女性が北朝鮮に不時着して兵士と恋に落ちる『愛の不時着』に対し、北朝鮮の元高官が脱北して身を落としていく本書がその地獄バージョンであるという言い回しは本当に言い得て妙だなあと。

さらに地獄感が増すのは本書で描かれることは著者が実際に体験したことに基づいているということ……。(そういった事情もあり本国韓国では出版拒否されたということらしいです)

ぜひご一読いただいて、この読後感を味わっていただければと思います!

翻訳ミステリー大賞シンジケートについて

ちなみに(この記事を読んでいる方はすでにご存じだとは思いますが)翻訳ミステリー大賞シンジケートのホームページはこちらです。

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(販売部 竹田)


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