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見ると聞くとは大違い@イスラエル🇮🇱その壱

 自爆テロとロケット弾――。イスラエル出張を命じられたとき、それらが脳裏に浮かんだ。報道番組を通じて、緊迫状態が続いている国だと思っていたからだ。

 ちょっと待ってくださいよー!そんなところへ行ったら危ないのでは?と尋ねると、命令者は「安全らしいよ」と他人事。身の危険を感じつつも、訪ねてみたい気持ちも沸いてきた。なかなか渡航する機会はないし、聖地エルサレムにも興味があったからだ。
 さらに聞くと、日本からの直行便はないためパリ経由でテルアビブへ向かうという。頭の中でイメージしただけでも、えらく遠回りなのが分かる。イスタンブールやアジア各国で乗り換える航路もあるが、安全策を取ってパリ経由を選んだらしい。
 なんで?と思ってグーグルアースで検索したら少し納得。アジア諸国からイスラエルへ向かう直線ルートにはシリアやレバノン、イラン、イラクといった危険地帯の上空が含まれているからだ。もちろん各国の航空会社もそれらの上空は迂回するだろう。しかし漠然とした不安にさいなまれると、なかなか消えないもの。安心感を持つためにもパリ経由にしたのだ。


 旅立ったのは7月の中旬。世界で唯一エコノミークラスでもシャンパンが飲めるというエールフランスを使った。離陸してベルト着用サインが消え、最初のドリンクを提供してくれた。迷わずシャンパンを頼む。飲み干すころにはお代わりも出来た。シャンパンとスパークリングワインの違いは分からなかったが、あとで聞いたら産地の違いだとか…。
 不肖は飛行機で眠れない性質。着陸するまで読書するか映画を見るかして過ごす。その間は当然のごとく飲みまくる。一般的な人は到着後に備えて眠ると聞くが、酒を愛する呑兵衛からすれば〝飲み放題な国際線〟で寝てしまってはもったいない(。-_-。)

 眠らない方が時差ボケも抑えられるしね。ということで、今回の成田発パリ着の12時間フライトでシャンパン2杯と赤ワインの小瓶4本、コニャックの小瓶9本を頂いた。パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着したのは、たぶん現地時間の夕方。そこから2時間後に、不肖は再びエールフランスでテルアビブへ向かったのだ🍻

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